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日付の大きいカレンダー

『岩崎航エッセイ集 日付の大きいカレンダー』
岩崎航 写真・齋藤陽道
(ナナロク社)
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本当に
心の底から
願っていることに
向き合えば
いのち 輝く
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 二人乗りの自転車で、ふわっと風を切って走った感触。うららかな春の日ざし。桜の花。合羽を着て、けむる雨のなかを帰ったこと。夏の新緑と蝉の声。猛暑の照り返し。秋の紅葉。銀杏ひろい、落ち葉ひろい。冬の冷気。両親の手の温もり。風に舞う雪。そこには季節を感じながら生きた確かな実感がありました。
 人間らしい、本当に幸せな時間でした。
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詩人、岩崎航さんによる
「噓のない本当の言葉だけで綴る」
初エッセイ集

ただ、本当のことを
そのまま「置いた」
虚飾の無い言葉たちに

これは、私自身の物語だと
感情が揺さぶられる

まるで、忘れていた
五感の使い方を思い出すように

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