夫婦会議・色々覚え書き②
日付が前後してしまうのだけど、前々回のblogの続き。
私の欝について。
“鬱”と言えども、夫と違ってお薬に頼るほどのものではない。
「適応障害」的なものだったのかな、今はもう大丈夫になった。
夫がまた私に不安や愚痴をこぼしてくるようになり、それを聞いて励ましたり、逆に逃げたり、そんな日々が続いていた。
もうとにかくこの陰鬱な状態の夫が苦手過ぎて辛い。
芋蔓式に過去の嫌な記憶と結びつく。しんどい。
怖かったこと。悲しかったこと。うんざりしたこと。
最近だと本人もトイレもうんこまみれで大変だったことが一番濃厚な記憶、、。
夫は何もなかったかのように振る舞うけど、私の中には全部残ってる。
酔った夫にまつわる記憶が延々と蓄積していくだけで消えてくれない。
いよいよ返す言葉もなくなり「、、、うん、、、なんだか、、、ごめんね、、」って無表情で答えることしかできなくなった頃、
日中、誰もいなくなった部屋で悲しくもないのに涙が出るようになった。
夫はとても不幸な男だし、私もとても不幸な女だとその時は思った。
頭の中で色んな出来事を反芻しながら、ひたすら鏡に向かって毛抜きで角栓抜きをした。何時間もずーっと(この後、やはり肌が荒廃し現在も皮膚科へ通院中)。
ピーンと神経が張り詰めていて、一日中死人みたいな顔をしていたと思う。
生きてる気がしなかった。
無意識に食べる量が減っていたのか、思いがけず体重が減ったことだけが喜ばしいことだった(元気になってあっという間に戻ったが)。
こんな状態を私は過去にも経験していて、それは働いていた時。
職場での自分の在り方に行き詰まった時だった。
その時から私は『ストレスが身体にまで及んだら、仕事を辞めていい』と、決めている。
“私にも原因や責任が”とか“私の怠慢だ”とか、そういう自分責めはもうどうでもいい。
ストレスにも程度があって、日常で起こった突発的なストレスは「肌」に出る。若い頃はアトピーの炎症として全身に出ていたから悲惨だったけれど、大人になった今はもっぱらでっかい吹き出物として現れる。
まぁ、これは日常的なことで。
さらに上を行く積もり積もったストレスは、ふとした瞬間にブワッと涙になって現れたり、突然の息苦しさと心臓のバクバクになって現れたりする。
これが我慢に我慢を重ねて出てくる症状であることは、自分でもなんとなく分かるので、ここまで来たらもう開き直ってOKなんである。
OKだ、って言うのは世間の基準ではなく、私の中の審判の。
こいつは絶対で揺るがない。
私はこの時を待っていたようにも思うんだ。
“もう、辞めよう”って決めたら、すこぶる気が楽になった。
今度は仕事じゃない、婚姻関係だ。
とりあえず、離婚て言っても今すぐなんて無理なのは分かっているから、離婚に関する本を一冊買った。ついでに離婚届も。
離婚届って買うものなの? って思うけど、メルカリで普通に出品されている。
そしてちゃんと売れている。
役所に行けば当然タダだし、それが面倒であればpdfをダウンロードすれば良い(ただしA3サイズでの印刷だからコンビニ行かなきゃ)。
お役所に取りにいくほど急ぎじゃないし、コソコソと労力を使ってまで大袈裟にしたくもない。
だから、アプリでポチ、だ。
ただそれが手元にあるってだけでも、ある程度は気が休まる。
“今”がずっと続く訳じゃないってことに対して、現実味が増す。
そんな流れからの夫婦会議だった。
いつも同じことの繰り返しで明るい未来が見えないこと、夫の鬱とそれに付き合う私の精神的苦痛(正直もう付き合いきれない)、自分達が抱える問題に対し、二人三脚で向き合うとしても期間を決めたい、ということ。
そして、息子が今、小3なので小6を終えるタイミングで離婚届を出したい、と伝えた。
夫は私の離婚要請を過去に何度も受けているのだが、「不倫することだって容認してるし、離婚の約束なんてする必要あるの?」なんてまた、とぼけた返答をした。
どうせ無職の中年女に離婚なんて出来やしない、と考えているのかもしれない。
けど、「気持ちの問題だよ」という私に反論はしなかった。
とりあえず、課題ははっきりした。
いつまでものらりくらりと、口ばっかりで働かない私だが、ちゃんと稼いでしっかり貯金をしないと。この点は夫にも厳しく言われた。
・自分で在宅ワークをしたいなら今年中に仕事を確立させること。
・年末までに成果を出せないなら、きっちり諦めてパートに出ること。
・我が家の貯金は私の稼ぎ分にかかっていること(もちろん離婚時半分こ)
・恋人に会いに行きたいなら、自分の能力で稼いだお金を遣って行くこと。
(これまでも、家のお金は遣っていないんだけど)
・離婚する際に家を売るかどうかは、その一年くらい前から相場をリサーチして決める。
・離婚しても息子が大きくなるまで同居するかどうかは、その時のお互いの状況次第。
円満離婚になるかならないか、
いずれにせよ、私たち夫婦の共通の思いは『極力、息子を巻き込まないこと』に尽きる。
だから、どうしても仲を悪くするわけにはいかない。
結婚も離婚も勢いが大事なのはよく分かるけど、私は辛抱強く話し合って、それぞれの未来を思い描いていく方法を選びたい。