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『暑さのせいにするなんて、大変遺憾でございます。』全身全霊、全力で脱力!!君も広告屋的なノリで今年の夏も暑さを乗り切ろう!

夏休みは何をしよう?なんか『プール』とかって名前からしてゆるい感じでいいなぁ、と昔から思っていました。

海だとなんかイケてる若者な感じがして気が引ける。特に『夏祭り』とか『焼きとうもろこし』とか『海の家』とか『サーファー』などのワードが出てくるともぉ全くもって苦手です。あの陽に焼けた褐色の肌の人たちが白い歯を見せながらワイワイ盛り上がってるのを見ると心底薄寒くなり、早く冬にならないかなぁとか思います。(私は冬が大好きです)

そういうイケイケどんどんなノリに対して、規模も小さく自宅のベランダとかに設置された家庭用プールとかでバシャバシャやっている人を見ると、そこはかとない慎ましさがあってそういうのはたまらなく好きです。

仮に流れるプールでただただ流されていたら夏が終わっていたなんてことが出来たら、そんなのはもう脱力の極みです。

夏休みは何をしていましたか?と聞かれて、

『毎日流れるプールでただ流されていました』

なんて言えたらなんと素敵なことでしょう。

が、さすがに一人で流れるプールにただ流されに行くのは躊躇われ、また『一緒に流れるプールで流されに行きませんか?』なんて言える相手もいないため今夏の『流れるプールでただ流される』プロジェクトは断念しました。

唐突に下北沢の路上に出現した家庭用プール

数年前にタピオカブームがあり最も人気のタピオカ店は5時間待ちと言うニュースを以前見ました。そしてその報道を台湾の人が聞いたとき『5時間並ぶなら台湾に来たほうが早いですよ?』と片言の日本語で言っていたのを思い出しました。

昔台湾に旅行に行った際、南部の英語が全く通じない地域で写真を撮ってほしいと頼んだらなぜか相手がポーズを取り、無意味に相手の写真を撮ってから「じゃあ今度は僕のこともお願いね」と写真を撮り直してもらったことを思い出しました。

世の中そう上手くは行かないものだな…

と感じることが日々たくさんあります。

そう言う時は海を見にいきます。

ケルンみたいな雰囲気ですがヨコハマです。

世の中にはみんなが働いてる時間帯どころか出勤する時間帯からすでにビールを飲み始めているおじさん達がたくさんいます。

こういう人たちをたまに見かけると、妙な哀愁と連帯によって自分と彼らをつなぐ繋がりのようなものを感じます。世捨て人のような風体と過度の期待を求めず目の前のことを純粋に楽しもうとする人々のどこか諦めをおびた穏やかな眼差し。こういった人たちは以前友達に競艇に連れて行ってもらった時にもたくさん見かけました。

これは一体なんなのだろうと思い、そのことをアルバイトの大学生の女性に話したら『それは完全にダメな大人ということじゃないですか?』と言われました。
平日の昼間に釣り堀にいる時も同じような気持ちになるんだよね、という話はその時点で言うのを控えようと思いました。(なんでお前は平日にそんなに暇なんだともツッコまれそうなので)

世の中はリモートだなんだと言いますが、世の中の仕事でリモートで成り立つものの割合は仕事全体のせいぜい半分程度が関の山でしょう。オフィスで働いている人の割合も全体の何割程度か?そして昼間から全く仕事をしてない人も全体の何割かに組み込まれていると思います。

就職して結婚して家庭を持って家を建てて、それが人生の正しい生き方のロールモデルのようにまことしやかに吹聴されながら大人になった気がしますが、社会に出ると全く持ってそれは真実ではなかった。『人間皆平等』というスローガンと同じくらい言ってることと現実は違います。もちろんそのロールモデル的な人たちの割合は過半数は超えているんですが。

昨今叫ばれる『多様性』とはまさにこのようなことであり、今の社会の形にあわせて人が働くことが健全な社会(ひいては教育)のあり方ではなくて、多様な人の在り方に合わせてそれらを受け入れられる社会であるということが本来あるべき社会の姿だと思います。

そんな心地よいSDGsの企業のパンフレットのような言葉を連ねながら、別に社会を変革しようなどという気はサラサラなく、フラフラと世捨て人の巣窟を抜けていきます。

私の職場(アトリエ)には小学生の男の子がいるのですが、彼は非常に忙しく、分刻みのタイトなスケジュールで生きているため時折アトリエに来れないことがあります。そんな時は秘書のようなお母さんがびっしりと詰まった過密なスケジュール帳を開いて、代わりに妹が来てもいいですか?という提案をされたりします。そして先日彼の代わりに彼の妹さんがいらっしゃいました。

もはや何でもありです。わがアトリエは。

ゆるさの極地…。

でも彼の作品はゆるさの片鱗もなく豪華です。

金がないなどと言っている場合ではない!
海外は円安の影響でとてもじゃないが行けないだと?そんな情けないことを言っているから勝てないんだ!(何にだ?)
ハワイに行く金がないのなら、せめてブルーハワイでも飲みに行け。

そう十数年前、自分に言い聞かせてブルーハワイを飲みに行った日のことがぼんやりと思い起こされました。

10年前

ですが、やっぱり本物のハワイに行きたいというのが心情です。

で、十数年ぶりにブルーハワイを飲んでみました。

昨日

もはや飲んでるお店も私も、着ているシャツのプリントも(着てるシャツ自体は十年前と一緒)何もかもが変わってしまったけれど、ブルーハワイという飲み物だけは何十年も変わらず爽やかで能天気な気持ちにされてくれる飲み物として健在でした。

何故かストローが二本…サステナブルなこの時代に。

このブログは終わったRPGのレベル上げをしているようなものです。もしくは読み終わった週刊誌をやることがないので何度も読み返すようなものと同じです。書かれている内容は向上心を上げるファクターにもならなければアトリエの話もほぼ出て来ない、基本的には『定期的に届くどうでもいい話』です。
バーに行くのと同じで、そこはかとない架空の空間で一時のフィクションを楽しむようなものです。

スタバでいうところの『第三の場所』(会社でも自宅でもない、安らぎを与えてくれるための「サードプレイス」)そんなものを提供したいと思っています。これは企業のコピーとは違い本心です。

本音と建前は違う。社会に出れば一層建前が大事になる世の中でしょう。でも一皮剥けば誰だって本音がすぐに顔を出す。
例えば極限の飢餓状態で死にかけの芸術家の前にピカソの絵とカツ丼どちらか一つをあげると言ったら、果たしてその状況下で餓死しても構わないからピカソの絵が欲しい!という芸術家が世の中に一体どのくらいいるでしょう?

<絶対に怒らないので以下の3択を建前ではなく本音で答えてください>

集英社が社内でクラウドファウンディングに関するアンケートを行ったら下記のどれに一番票が入ると思いますか?

① 東京の緑をもっと増やすための「モア・グリーン」という植樹企画のためのクラウドファウンディング。
②地球の海面上昇率を下げるため、電気エネルギーを抑え風力発電を増やす「ストップ・ザ・ヒートアイランド」という設備投資のためのクラウドファウンディング。
③   持続可能な連載を維持するため、週刊少年ジャンプの人気作家の作者の腰をサイボーグ化する「サステナブル・T 」という名のクラウドファウンディング。

今年の夏は例年になく暑いです。

カミュの『異邦人』は暑さのせいでアルジェリア人を殺してしまったけれど、昨今のニュースを見ていると暑さのせいで盗撮したり深夜に学校のプールに勝手に入ったり…連日連夜訳のわからないニュースが暑さと共に降り注ぎます。まさに現実は小説よりも奇なり、珍奇なニュースが羽虫のごとく飛び交います。不倫も痴漢も殺人も、暑さのせいだなんて世も末だ。

昔『君を抱きしめたのは太陽がそうさせたから』みたいな歌があったけれど、なんでもかんでも暑さや夏や太陽のせいにしちゃダメだろう。

私が集英社の偉い人だったら、社員とニュースに登場する人達に向けて本音を持ってこう言いたい。

『諸君、全くもって遺憾の「い」だよ』

『イカン!の「い」だし』

そう言って冷えたブルーハワイでも飲みながら、既に読み終えたジャンプでも読み返していると、今年もまた夏が終わっていくのだと思いました。

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