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曇天の雪山眺め白湯を汲む

今期一番の寒気の影響はこちらにも来ていて、地元の山は真っ白になっている。
曇り空の下、白い雪をまとって吹雪に耐える姿はいつもと違ってなんだか神々しい。

出かける予定を無理矢理作り、ちょっとした散歩をすることにした。
目的地の銀行までの道のりは片道10分ほどだが、この寒さの中を出歩くには十分だろう。


道の積雪はないものの山から下りてくる風は強く、いつも以上に鋭く冷たい。

強風で髪が乱されながらもなんとか銀行の予定を終わらせた帰り道、山の方を見ると山頂に光芒がさしていた。
雪の白さが際立ち見とれてしまう。

山にある木々は、今、近くに行けばどんなに美しいんだろう…。



家に着いた頃にはすっかり体は冷えきり、旦那が私の顔を見て笑った。

寒さのせいで顔が真っ赤になっているそうだ。
いわれてみると耳も鼻もすごく痛い。


散歩も終わったことだ、体を温めるために白湯を沸かす。

シュウシュウと沸いた白湯をカップに入れ、雪山に少し掲げた。

白湯の蒸気と外で吹雪いている雪がなんだか似てるなと思う。
温度は全く違うのにね。
一口飲むと、体がふわりと温まった。

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