干し終えた枕と枯草取り込む夕
天気のいい日に枕を干すのが好きだ。
風に揺られる枕を眺めるだけで心が落ち着く。
そしてその日の夜は洗いたての枕で眠れるのだから良いことしかない。
今の時期も例外ではなく、つい先日も枕が2つ風に吹かれていた。
その日は風の強い日で、時々大きく跳ねていたが…それもまた良しとする。
冬は日差しも少ないしこれくらいがちょうどいいでしょうよ。
それを取り込む頃にはすっかり日は暮れていて、風もある中キンキンに冷え切った枕を抱えると小さな悲鳴をあげてしまう。
ベランダの扉を閉めるためにとりあえず、と作業台に枕を置くと枯草が数本散らばっていた。
扉を開けた時に一緒に入ってきたのだろう。
連れて帰ってきたみたいでなんだか風情感じるな、とか一丁前なこと思いながら一通りキレイにした後、
さて、枕を寝室に置きに行こうかしら、と作業台に目をやると既に枕の上に猫が鎮座している。
フカフカだった枕もあっけなくぺしゃんこになっていた。