北風に翻弄されつつ笑うパグ
風と寒さに耐えながら歩いていると、向かいからパグを散歩する人の姿が見える。
「今日みたいな日のお散歩は大変だなぁ」
と飼い主に少し同情してしまった。
飼い主の少し後ろを歩くパグも向かい風が強すぎて少し歩きにくいせいか、コロコロした体を揺らし、時々お気に入りの電柱のポイントでは立ち止まりながらも飼い主の後を追っている。
しばらくして背中を縮めた人間同士がすれ違う時、そのすぐ後ろで満面の笑みを浮かべるパグと目が合いうっかりマスクの下で笑ってしまった。
こんな日でも楽しそうな顔するなんてホントにお散歩が好きなんだね。
つかの間の癒しのだった。