「さとのケーキ」ふるさとの味をめざして
今回は私の姉が作るケーキのお話です。
「さとのケーキ」では季節ごとの果物を大切に扱い、丁寧に作ったケーキや焼き菓子を週末を中心に販売しています。素朴な美味しさを提供したいという思いを、これまでの物語と合わせてお伝えします。
趣味が高じてケーキ屋に
姉は普段は会社員として働きながら子育てや家事など、忙しく過ごしています。
趣味は料理やお菓子作りで、その腕前は評判が高く、家族や親戚、会社の同僚などみんなのために様々なものを作って振る舞ってくれていました。
その趣味を極めていった先が、今の「さとのケーキ」です。
最初は友人たちや知り合いのために売り始めたものが少しずつお客さんに広がり、最近ではインスタをきっかけに新規のお客さんにも来ていただいています。
里にある季節のスイーツ
ケーキに使う食材は、地元で採れる果物や作物を使っています。
ちょっと季節外れの話ですが、秋になると敷地内にはイチジクや栗が鈴なりに、畑には無農薬で育てたサツマイモやかぼちゃが採れます。添加物も使わない手作りのモンブランやスイートポテトなど、身体にもやさしいスイーツです。
冬から春にかけては、玉名は横島いちごが名産品です。人気のいちごスイーツは、知り合いのいちご農家、大谷さんから仕入れています。
先日4月の終わりに、もう今年の収穫期も最後を迎えた頃に大谷さんの農園にお邪魔してきました。大谷拓也さんは40歳を期に熊本市内で勤めていたところを辞めて、ご両親のいちご農家を継がれたそうです。
実が柔らかく、やさしい甘さと酸味が特徴の品種「ゆうべに」を丹精込めて作られています。朝詰みの時は、手で触れてしまうだけで実が傷んでしまうので慎重に収穫しているのだと言われていました。
来年に向けてビニールハウス内を改修する計画で忙しくされていて、その意気込みと共にとてもやりがいを感じている顔が印象的でした。
玉名および周辺地域には、横島いちごの他にも天水みかんや荒尾梨、七条メロンなど、たくさんの果物が作られています。
「地元の魅力を引き立てるケーキ作りができたらいいね」と、姉や母とも話をしています。
どこか懐かしい味わい
2023年の地元イベントで出店した際、こんな嬉しいインスタの投稿をいただきました。
全然、失礼じゃないです笑
嬉しいコメントに家族で喜びを共有していました。
素材本来の美味しさを引き出すため、また素朴な美味しさを楽しんでもらいたいと思い、甘さ控えめで作っています。
「甘すぎないから、ケーキが苦手な人も喜んで食べてました!」という声が届くのも嬉しいです。
この先、何十年後も「昔懐かしのあの味、さとのケーキがまた食べたい」と思ってもらえるような、そんな味を目指しています。
たくさんの人が幸せになりますように
「たくさんの人に喜んでもらいたい」と姉は言い、低価格で提供しています。
現在のメニュー数は70以上!
米粉で使ったグルテンフリーのケーキや卵不使用のケーキも作っています。
食物アレルギーをはじめとする食事の制限がある方にも喜んでいただけるケーキがあるかもしれません。気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。
やっぱりデザートって、子供も大人も食べるとみんな幸せな気持ちになりますよね。みんなで一緒に楽しむことができれば、さらに嬉しいものです。お誕生日などのお祝いには、ホールケーキのご注文も承っております。
今後は、冷凍配送のオンライン販売も検討中です!
現在はコミュニティースペース庄屋にて、週末のみ販売中です。ぜひ、お近くの方はお立ち寄りください。
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