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【交流施設】お金がかかってつくった交流施設、生み出す価値は「何」で、維持するお金はどう稼ぐ?

新しい建物を建てることに対しては、最近はいろいろ慎重な意見もあったりするけれど(熱海はガンガン新しいホテルが建ち始めているがw)、古い建物をリノベーションすると、何かいいことしている感じもするので、あまり悪くは取り上げられにくいように思います。

公共施設のリノベーションをして、「新しい価値を生む場をつくる」みたいなものは、都市経営プロフェッショナルスクールの中でもいろいろ事例などもあり、素晴らしい活動をしている方々がたくさんいる一方で、「え、そのスキームで大丈夫?」みたいなところや、「投資対効果として、どう?」みたいなところも多々見受けられます。

「交流」という言葉が公共施設系ではよく聞かれますが、そもそも「交流」で生み出される価値とは何ぞや?ですよね。それってどうやって稼ぎ、維持管理費につなげていくのか?がないと、投資したけれど、回収できない、持続できない・・・結果、また廃墟になってしまいます。

しかも公共施設はだいたい大きいので、ものすごくイニシャルコストもランニングコストもかかるんですよ。そのあたりの「稼ぎ方」がちゃんとないと、結果、自治体に対しても負の遺産を残してしまいますよね。

今日は、そのあたりについて考えてみたいと思います。
これから交流施設や、コミュニティスペースを作ろうとしている方が、持続可能な場をつくるためのヒントになるといいなと思っています。


交流とは?-居場所と役割がつくるつながり-

これはあくまでも私の考えであって、一般論とか正解とかではないのですが、今までいろいろな「場づくり」をするなかで、Takerばかりが増えてしまうと、結局のところ交流ではなく、ただのサービス施設になってしまいます。運営主体がお客様にサービスし続けるだけ。しかも公共施設の交流施設ってそのサービスが無料なことも多いですよね。

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