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HAKONE GARDENSに学ぶ森のシェードガーデン ~熱海の崖に家を建てる【外構編】
みなさん、こんにちは。ゆりです。
ポール・スミザーさん風のシェードガーデンを目指している熱海の崖の家プロジェクト。いろいろなガーデンに出かけ、日々勉強しています。
実はGW中に、憧れのポールさんが手掛けられている「萌木の村」に出かけてきました。
「萌木の村」へは初訪問。ワクワクしながらでかけたのですが、八ヶ岳はやっと芽吹きがきた状態。ガーデンの美しさを堪能するには少し早かったかもしれません。
だからかな、なんとなくピンとこなかったのですよね。いかにもポールさんな植栽がされているのに(当たり前ですが)。
なんでピンとこなかったんだろう。なんとなくその理由が気になっていたのですが、「HAKONE GARDENS」を訪問してわかったのです!
今日は、「HAKONE GARDENS」に学ぶ、森のシェードガーデンについて書いてみようと思います。
熱海の崖に家を建てようと思います。
名付けて、熱海Case Study House。
自腹でケーススタディしながらか
今そこにある技術・アイデアを実装した
現代のCase Study Houseを目指します。
花というより、森を楽しむガーデン
「HAKONE GARDENS」は、デンマーク出身のフラワーアーティスト、ニコライ・バーグマンさんが作られたガーデン。
「萌木の村」は入場料無料、「HAKONE GARDENS」は有料(事前Web予約で大人1500円)。この時点で、「HAKONE GARDENS」はハードルがあがっちゃうわけです。
加えて、フラワー・アーテイスト、ニコライバーグマンのお花を楽しみたいと思って訪れた人は、少なからずがっかりすると思います。
なぜなら、花が少ないから。
併設されたカフェのお兄さんによると、開園当初はもう少し花を多くおいていたそうです。でも、ベストな状況を保てるのは1週間ほどだったとか。アレンジメントをおいていたんですかね?
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可愛い一輪挿し
今は、森の中に点在するガラスの温室に、状態のよい鉢植えを置き、入れ替えながら華やぎを保っているそうです。
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そう、見どころは花ではないのです。
クマザサの群生と木々を分け入って楽しむ箱根の地形がここの魅力。
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「萌木の村」にも、たしかに木はあるのです。でも圧倒的にガーデンなんですね。崖の家のシェードガーデンの参考例としては、平すぎる。
私が求めていた参考事例は、起伏があって、森をいかしたガーデンだったのです。「HAKONE GARDENS」を訪問して気づいたのでした。
そこにあるもので庭をつくる
「HAKONE GARDENS」は、いたるところに、森の素材が使われています。
例えば、散策路にまかれたチップ。園内のクマザサやススキを乾燥させ、カットしたものをちりばめ、滑り止め加工をした木の板を配置しています。この木の板も伐採したものを使っているのではないかな。
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旺盛なクマザサと散策路の境には、伐採した木の枝や
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切り株で作られた路肩材が並びます。
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枝をつかったマルチング。
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伐採した枝を使ったアートも。ニコライバーグマンの真骨頂でしょうか。
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我が家の森も、細い木や、倒木がありますので、道を彩る路肩材には事欠かない気がします。
一番感激したのは、クマザサの枝を使った生垣。崖の家のシェードガーデンも、孟宗竹の枝をこう使うと素敵なエリアができそう。竹の枝ってなかなか腐らないのですが、それが功を奏するかもしれません。
真似をしてみようと思います。
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色は「黒」
少し早くついたので、こっそりバックヤードもみてきました。
「黒」の道具小屋は目立たず、しかもちょっとカッコよい。
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材木置き場のテントも「黒」だと、工事現場感がありません。
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階段をつけるかどうかわからないけれど、人工物はすべてキシラデコールか何かで全部「黒」く塗ってしまおう。
それだけで統一感が出そうです。
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まとめ
森の地形をポジティブにとらえ、森にある材料をつかって、森の景色を魅力的に見せる。
花や下草は、今生えているものを生かしながら環境に合ったシェードガーデンでも生きられるものを選ぶ。
どうしても花が欲しければ鉢植えで。
配置する人工物は黒を基調に。
まとめてみると、なんてことない当たり前のことばかり。でも改めて基本の考え方が整理され、なんだかとても勉強になったのでした。
思いがけず、素敵なガーデンを訪れることができてよかった。
そうそう、「HAKONE GARDENS」はこれからが紫陽花の季節です。箱根は東京より季節が遅いので。ご訪問される際は、運動靴で、晴れた日に。森の木漏れ日と美しい紫陽花を楽しんできてください。
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