冒頭10分からこれはヤバいぞと感じた映画の回
アタマちゃんです。
孤狼の血LEVEL2を観た。
前作はラスト30分以外ぼーっとしてしまってたが、今作は冒頭10分からワワーッな展開に惹きつけられ、最後まで集中できた。
今回も感想を綴る。ネタバレ注意!
やっぱりすごかった鈴木亮平
もともと鈴木亮平の演技がすごいとずっと聞いていたから観た映画だったが、本当にすごかった。
すごすぎて、鈴木亮平が出ているアリナミンのCMを観てもちょっと嫌悪感を感じるほどだ。
眉毛ともみあげないだけでこんなに印象変わる?という表情もそうだけど、図体の威圧感というか、ビジュアルのヤバさがちょうどいい。
鈴木亮平の身長体格顔つきが全て合っていて、そのキャップを感じさせない演技。
他に上林を演じられる役者はきっといないと思う。
上林という男
自分に危害を加えてくる奴は敵味方関係なく徹底的に甚振る上林。(サクッと殺す場面もあるけど)
刑務官の奥さんを殺した冒頭10分くらいで、こいつを誰か止めてくれ…いやこれは殺らないと止められないやつだ…と誰もが感じると思う。
狂気と呼ぶにふさわしい男のバックボーンには父親からの虐待と守ってくれなかった母への憎悪がある。
まあ百歩譲って両親殺しは理解できるものの、それを理由にあそこまでなる?普通。
あそこまでいくと全然バックボーンとか関係なくて、もう両親も悪いとかじゃないよ!お前が全部悪いよ!しょうがなくないよ!と思ってしまった。
今作の日岡がダメなところ
日岡、だいぶ嫌いになっちゃったな。
スパイの近田が殺されちゃったのは明らかに日岡の落ち度。手駒だと思ってやってるならまだしも、そうでもなかったみたいだし。
よくいる主人公になっちゃったなあ。
ラスト、上林をきっちり殺したところはグッジョブ。
あと、個人的に松坂桃李の演技も物足りなかった。
前作の演技がかなり好きだったので、今作も期待していたが、もちろん違和感はないものの、特出してすごいと思うシーンもなく、あまり印象に残らなかった。
ストーリー性というより勢いとキャラ立ちで話が進む
前作もだが、今作は特にキャラ立ちがすごかった。ストーリー性は感じられなかったが、キャラのおもしろさで飽きずに観終えることができた。
勢いでいうとマッドマックス的な唐突さがあって、上林が突如No.2の溝口や前会長の五十子妻を殺すところはびっくりして笑ってしまった。
前作の大上もめちゃくちゃではあったけど、この手の勢いはなかった。
勢いで話が進むと爽快感があるが、マッドマックスもLEVEL2もあまりすっきりしない。勢いで笑ったあと、冷静になってヒェエ…となる感じ、そっくりだった。
これは絶対にみんな思うこと
宮崎美子が出てきたら騙されるに決まってる。