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日本製鉄のUSスチール買収なるかならないかについて思うこと

アメリカCNNの記事を読んで1番最初に思った事が「え、なんで国家が介入してくるの?」というものでした。

バイデン大統領はこの件についてコメントで「何度も述べているように、鉄鋼生産や生産に携わる鉄鋼労働者は我が国の屋台骨だ」と言ったそうです。

これに対して自分は「もう鉄は国家なりの時代じゃないでしょ。今は半導体は国家なりの時代なんじゃないの?」と思います。

鉄は国家なりという言葉は、19世紀(1800年代)のプロイセン王国(今のドイツの北部にあった王国)のリーダー、オットー・フォン・ビスマルクが「国家は血なり、鉄なり」と議会演説で言った言葉が始まりだそうです。

確かにその時代はそうだと思います。国家の発展に鉄鋼業は必要不可欠だからです。

現代はどうでしょうか。
バイデン大統領は「我が国の屋台骨だ」と言っていましたが、じゃあアメリカの鉄鋼生産量ってどのくらいなんだろう?と思って調べてみました。

2019年のデータですが、2019年の段階でアメリカは別に鉄鋼に関して屋台骨でもないと思います。
それよりも中国の生産量が圧倒的1位で、中国が「鉄は国家なり」と言うのであれば分からなくもなかったです。

いずれにせよ国家が企業の買収問題に口を出すってすごいことだと思います。
独裁国家かな?と思ってしまいました。

日本のメディアも報じています。

「日本製鉄さん、買収が失敗したら890億円払ってね」っておかしいでしょ。

「うちの鉄鋼会社買収しないでくれる?」ってアメリカ大統領が言ってるのもおかしいです。

日本製鉄はアメリカ政府相手に裁判をするようです。

これに対して日本政府はどう対応するのか今後の動向が気になっていますが、まさか無視を決め込むのではないかと心配しています。

影ながら日本製鉄を応援しています。

ただルールに則ってやっているだけなのに「ダメです」なんて言われて、こんなの民主主義じゃないと思った今日この頃でした。

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