がんばれあたぎ 第3回
『好きです、酒。』
常々思っていることがありまして、
「酒飲まな言われへん本音なんて本音ちゃうやろ」
「シラフで語れよ」
みたいなことよく聞きます。
めちゃくちゃ言ってることわかるのですが、あたし、こういうとき、いつも思ってます。
「心狭いな」
と。
シラフだと人の目を見て喋れない、挨拶のその次の言葉が出てこない、もう本音なんてぜっっったいに言えない。心許してる人だからこの人には言いたいのに言えない。
いろいろあると思います。
ちょっと多めに見てやってもいいんじゃないでしょうか。
そもそも『酒を飲む』ということはひとつ「配慮」でもあるんです。
例えば、ライブハウスでお酒を飲むためにはお金を払う必要があります。払ったお金はライブハウスのものです。僕は好きな場所にお金を払うためにもお酒を飲んでいるのです。
また、ライブの打ち上げみたいな場だと初対面の人と楽しく会話しないといけないわけで、少なからず自分を偽ったりしないといけない(と僕は思ってる)し、僕はシラフだとおもしろくない人間ですので、その日の会をシラフでおもろい回にするなんてまーーーーできません。だから飲むのです。飲んでおもろいこと言うんです。
常々思っています。
「なんかおもろいこと言わねば」
と。
会社員時代の飲み会、バンド時代の打ち上げ、怖かったです。おもろいこと言わないとここにいる価値のない人間になってしまう、なにか言わないと、とずっと思いながらいました。
だから!飲みます!
酒でドーピングです。
酒のおかげで切り抜けることができた夜や、もっと言うと楽しかったと言える夜ももちろんありました。
でもほんまは酒飲まなくてもライブハウス行っても出演者側なら山ほどお客さん呼べばライブハウスにお金落とせるし、お客さんとして行くにしてもなんか食ったりライブハウスのグッズ買うとかしたらいいし、打ち上げとか飲み会も酒なくてもエピソードトーク山ほどストックしとくとか、誰とでも気さくに話しかけたりできるようにしとくとかしたらいいし、、、
最近、お酒を飲んでも数杯でしんどくなっておもろいことも言えないときがあります。1番最悪な気分になります。
逆に一杯飲んだら止まらなくなるときもあります。記憶もなくして次の日は一日中吐きます。1番最悪な気分になります。
ああ、、、書いてたら軽い二日酔いの朝みたいな気分になってきたよ、、酒飲んで寝よ、、、