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エンジニアとして見定める、キャリアの描き方

株式会社メタップスホールディングスの釣りバカVPoE、阿夛(@ataboy86)です。

現在は、「re:shine」というフリーランスと企業のマッチングプラットフォームの事業責任者をやりつつ、VPoEとして開発部門の統括をしています。

第二弾となるnoteは、「エンジニアとして見定める、キャリアの描き方」というテーマで私が考えるエンジニアとしてのキャリアについて書こうと思います。

✅今回の記事の対象者

・エンジニアとしてキャリアを考え始めたばかりの方々
・エンジニアとして一定の技術は身についたけれど、この先どうキャリア形成して行くのがいいか悩んでいる方々

まずはじめに、自分の特性に合った「キャリアを考えること」は重要(無理をしすぎないという意味で)です。そして大きな方向として何をするのかということを早期に見つけておくこともまたとても重要だと考えています。

ただし、この記事にたどり着いた人は安心してください。
エンジニアとしてのキャリアを考えている時点で、現時点で大きな方向性は定まったと考えて良いと思います。


1、エンジニアの一般的なキャリアの大分類(ゴール設定)

エンジニアとしてのキャリアを考える際、一般的な大分類として大きく4つが考えられると思います。

(1)特定分野のスペシャリスト

特定の分野に深い知識と技術を持ち、その分野における専門家となる。

(2)フルスタックエンジニア

フロントエンドからバックエンド、インフラまで幅広い技術を身につける。

(3)マネージメント

技術だけでなく、チームやプロジェクトの管理を担い、VPoEやCTOといった役割を目指す。

(4)その他

独立して事業を起こす、事業責任者となる等。

これらの選択肢は、エンジニアとしてのキャリアを検討する際の基本的なゴール設定となります。どの方向を選ぶかは、自身の特性や興味、長期的な目標によって異なります。


2、キャリアデザイン?キャリアドリフト?

キャリアデザインとキャリアドリフトは、キャリアを構築するアプローチとして重要な要素です。現段階でどちらの方法を選択するかは、個人の考え方や好みで良いと思っているのと、文献もあるので詳しくは触れません。

(1)キャリアデザイン

将来の目標を明確に設定し、それに向かって計画的に行動するキャリアの組み方です。

(2)キャリアドリフト

「なんとなくこんなことしたい」「こうなりたい」というレベル感で大きい方向性を見込んで自分の得意分野を伸ばしていきながら、機会に応じてキャリアを選択していくという方法です。

どちらのアプローチを選んでも、自分に合ったキャリア設計に落とし込むことが重要です。
また、やりたいことが見つかったりすることでこの手法を入れ替えるべきタイミングも多々あります。

3、エンジニアで、将来何を実現したいのかを考える

エンジニアとして将来実現したいことは、各々だと思います。

💡例えば・・・

・エンジニアとして強くしたい
・あのサービスでこんなことがしたい
・自分でサービスを作りたい
・定まっていない

(1)エンジニアとして強くなりたい

どの会社に行っても通用するような技術に優れているエンジニアになりたい場合は、他の人とのエンジニアとしての差別化を図ることが重要です。
特定分野でスペシャリティーを磨くという方法もありますし、技術の広さを強みにすることもできます。

(2)あのサービス/会社でこんなことがしたい

明確にあの会社でこんなことがしたいという希望がある場合、特定の技術(そのサービスや会社が使用している技術など)を磨き、その会社に求められる人物になるようにします。
その会社やサービスの求人情報をみて、その会社に対して自分が提供できる価値を明確にすることがおすすめです。

(3)自分でサービスを作りたい(会社を立ち上げたい)

自分でサービスを作りたい場合は、エンジニアとして特定の分野だけではなく多方面の学習をしながら力をつけていくことが必要です。またエンジニア以外の職域、たとえば経営・セールス・マーケティングなど複合的に知識を身につけることも重要になってきます。

(4)定まっていない

本記事をみている方には、エンジニアとしてのキャリアが明確に定まっていない方もいらっしゃると思いますし、考えるきっかけになればそれでいいと思っています。
現時点であまり定まっていないけれどエンジニアとしてキャリアを積もうと考えている方は自分のやりがいがどこにあるのかを見つけましょう。

💡例えば・・・

「社内の要望に答え、感謝されることにやりがいを感じる」

→「お客様」を身近に感じられるようなサービスで要望を読み解きながら機能に落とせるようなtoCのサービスなどが合うのかもしれません

「新しい技術を模索し、新たに自分が出来ることが増えることにやりがいを感じる」
→常に最新技術を追いながら自社のサービスに活かすような研究開発組織のある企業が合うかもしれません

など、自分のやりがいから今の会社が良いのか?今の会社では実現できないのか?などを考えながら、少しずつ方向性を定めて行っても良いかもしれません。

4、エンジニアとしてのキャリアを見つめて今やるべきこと

上記を踏まえ、自分のやりたいことが定まっている人の場合、キャリアデザインを組む形になります。やりたいことに向かって今やっていることが正しいのかを定期的に見直しましょう。

一方で、定まっていないけど、エンジニアとして成長したいという場合には、「どういう働き方がしたいのか」「なぜそれがいいのか」を考えることで、大事なことや大事にしているポイントが見えてきます。

自分の大事にしたいポイントを自分なりに考えてみることで、今何を身につけるべきか、今の会社で何を成し遂げるべきか少しでも発見できるようになります。

そのポイントポイントにたどり着くためにどういう役割でどういう仕事を与えるかを考えることになります。

🗣️つまり・・・

・やりたいことが定まっている人はキャリアプランの見直し
・やりたいことが定まっていない人は、「なぜ?」を繰り返す

まとめ

エンジニアという、変化の激しい業界で、10年後の自分を見据えるというのは難しいことです。
ただ、半年後の自分、1年後の自分というのを常に見据えてキャリアを育てていくという積み上げ方もあります。

私自身も今「re:shine」というサービスの事業責任者をしていますが、「いつか自分で事業とかやれたらいいなあ」くらいではありました。(キャリアドリフト的な道を歩んできた)

私がやったことは、今自分がこの会社で何を求められていて、この会社で何があるとお客さんが喜び、何があると周りの人が楽になったり、喜んでもらえるか、といったことを徹底して行ってきました。

これを積み上げた結果、自分のなんとなくやりたかったこと、というものが思いついたときに、それが実現できるスキルや関係性ができているのかなとも考えています。

キャリアに悩んだときや、やりたいことが見つからないときは、周りの人や今のお客さんがどんなことを求めているかを考え、周りの人からの信頼を積み上げましょう。
将来の「この人と働きたい」を育てていくことも、将来自分がやりたいことを増やすことに繋がるので、少しだけ先の未来を見据えながら今を精一杯やることが大事だと考えています。


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