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「スターバックスのような働く人のエンゲージメントが高い体験をつくっていきたい」HATALUCK CTO 千葉茂 インタビュー


slackもgoogleカレンダーもなかったら

はたLuckは飲食店やショッピングセンターで働く店長やアルバイトで入るシフトワーカーが使うプロダクトだ。

どんな課題があるのか千葉に聞いてみた。

「これを読んでいる人も新しい職場に入ることがあるはず。想像してみてください。

エンジニアであれば新しい職場に入る時、slackがありgoogle カレンダーでメンバーの予定がPCから見れる。トピックごとにチャンネルがあり、資料も見れます。

でもslackもgoogleカレンダーもなかったら?

どうやり取りしたり予定を調整したりキャッチアップしていったらよいと思います?しかもオフィスワーク経験がない高校生からシニア層の方まで、みんなのITリテラシーがバラバラな中で」

この課題を解いていくのがはたLuckだ。
いま力を入れていることの1つがシフトの自動作成機能。

「仕事に穴を空けてはいけないので店長はすき間なくシフトを調整しなければいけません。
でも、それはカレンダーで空きスケジュールが見れない外部の人たちと全mtgを調整していくようなもの。

みなさんが毎日やれと言われたらきついと感じる作業 (少なくとも自分はきつい) を自動化したく取り組んでいますが難易度が高く、いま頑張っているところです」

すでに多くのユーザーに使ってもらっているからこそ、つくっていけるサービスの可能性

はたLuckは、正社員の開発メンバーがまだ1桁人数ながら(2024年6月現在)、「ららぽーと」や「三井アウトレットパーク」など三井不動産グループの約40の商業施設で働く約10万人のショップスタッフ含め多くのユーザーに使われている。

つくったプロダクトが導入されているからこそつくれるサービスもある。例えば人手不足に悩む店舗に向けて新規開発した「ヘルプ募集機能」は近隣店舗で従業員を融通し合えるサービスだ。

■ヘルプ募集機能についてはこちら

多くのユーザーに使われていくからこそ考えている構想を聞いた。

「一口に店舗向けといっても、例えば飲食店やアパレルショップなど業態ごと、また同じチェーン店でも地方と都心で最適なオペレーションは違うはずです。

人が多く店が混雑する都会では、いかに効率よくお客さまに回転してもらうかが大事になりますが、逆に地方だと長く店に滞在してもらうかがポイントになることもある。

様々なユーザーに使ってもらっている/データがあるからこそ、SaaSという仕組みに落とし込むことで、各ケースのベストプラクティスをHATALUCKからつくっていける可能性があると考えています」

マクドナルドは働くのが楽しかった

いまはHATALUCKのCTOとしてシフトワーカー向けのプロダクト開発をリードしている千葉だが、元々はサイバーエージェントの子会社でゲームのプッシュ通知SaaSの立上げなどまったく違う領域のプロダクトを開発していた人間だ。

そんな千葉だが、シフトワーカー領域への原体験があった。

「これまで実はいろいろなアルバイトをしたことがあるのですが、コミュニケーションの取りやすさや頑張ったことを楽しさに変える仕組み次第で、働く体験やそれによって出せる価値がぜんぜん変わるという対極的な体験をしました。

とある小売店で働いたときのことですが、そこはあまり仕事を教えてくれず、売上があがっていないときはアルバイトに対してもピリピリした雰囲気の職場でした。

僕は旅行や食べにいくのが好きで、またそのときに自分だったらどうサービスを提供するだろうか。と考えるタイプなのですが、その働く体験では ”いい価値を提供するのは無理だな“ と思ったんです。

結果的に仕事としても続かず、数ヶ月でそのアルバイトは辞めました」

それに対して働く体験がよかったのがマクドナルドだという。


「マクドナルドは頑張って売上をあげる貢献をすれば、アルバイトも昇格して待遇が良くなっていくグレード制度がありました。

また他にもコミュニケーションの仕方など、お客様への提供価値を高めていくために従業員の働く体験をよくしていく工夫がたくさんあって、チームとして動いていくことが楽しく、マクドナルドでは4年近く働きました。

働く体験次第でいい価値を提供できるかも変わることを実感したんです」

スターバックスのような働く体験をつくっていきたい

その体験を経ていま思うことがある。

「例えシフトワーカー同士だとしても、それは言うなればプロジェクトチームとして価値を提供していくこと。いい価値を提供するためにはチームとして楽しく働ける仕掛けが必要。

例えばスターバックスは従業員の働く体験が価値提供とリンクしていると思うんです。自分がマクドナルドで体験したように、はたLuckを通して働くことが楽しくなるような体験をつくっていけたらと思います」

具体的にはどう楽しさをつくっていくのだろうか。

「いくつかやり方があると思いますが、シフトワーカーがチームとして力を発揮するためにも、”情報” “コミュニケーション” “感情” の流れをよくしていく仕掛けはあると思います」

また店長側からすると、いくら現場のチーム感が高まってもお店の売上が上がっていないと辛い。

「お店の売上があがる=お店を運営することが楽しい、となるようにお店の売上をあげていくためのプロダクトをつくっていけたらと考えています」

働くことに関するマイナスをゼロにするだけでなく、プラスにしていく取り組みがこれからの面白さ

そんなHATALUCKのこれからの面白さはなんだろうか。

■HATALUCKの詳細はこちら↓

「はたLuckというプロダクトは第1フェーズ(https://corp.hataluck.com/service/)としてまずは、マイナスを0に近づけるべく、SaaSによる業務効率化に重きを置いていました。

今後はサービス業のHRtechとしてシフトワーカーの働く体験のみならず、正社員まで誰もが楽しく働くためのプラス側の仕掛けに力をいれていきたいと考えています」

「みなさんも感じていると思うのですが、ここ数年で飲食店でのオーダーの仕方など接客体験が急激に変化してきています。また外国籍の従業員の方やシニア層のシフトワーカーの増加など働き手の幅も大きくなってきており、市場ニーズの拡大は待ったなしです。

はたLuckはサービス業におけるインフラになりうるチャンスがあるポジションにいますし、新規プロダクトが複数立ち上がっていくことが予想されます。

HATALUCKはまだ開発チームのメンバーも多くありませんが、だからこそ ”あなたが” 技術選定やアーキテクチャ設計など、裁量を持ってプロダクトをつくるチャンスが転がっていることが面白さだと思います」

目指す姿を聞いてみた。

「誰もがエンゲージメント高く働く体験をつくっていきたいですね」

それが千葉がはたLuckを通して実現したいことだ。

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