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小さな里山でプログラミング教室をやってみた
こんにちは、人口250人ほどの小さな里山でチーズ工房カフェを営んでいる私ですが、その前は高専、大学、大学院博士課程を経てエンジニアをしていました。
この経験を地域の役に立てたい
そこで、賛同して頂いた小学4年生2人を対象に、昨年の秋からプログラミング教室をテスト的に開催させて頂きました
理念
この教室で私が一番大切にしたことは
《子供達にものづくりの楽しさを伝えること》
スキルの話ばかりして、理系アレルギーになってしまったら本末転倒なので
《すべてを理解する必要はない、まずは自分たちの手で動くものができていくところを体験してもらいたい》
ということです
目標
小学四年生だと、ただ画面に向かってプログラミングをしているだけ飽きてしまうだろうと考え、動きのあるものを作りたいと思いました
子供達が興味あるミニ四駆みたいなものをプログラムで制御できたら面白そうですよね
そこで目標を『ライントレーサーを作ること』に決めました
ライントレーサーというのは、決められた線の上をはみ出さないように進むおもちゃの車です
部品の選定
肝心の制御の部分はRaspberry Pi Picoを使いました
理由は入門に最適なPythonでプログラムできること
あとは価格が安いこと
配線は、差し込むだけで配線ができるジャンパー線とブレッドボードを使うことにしました
ライントレーサーの本体をどうしようと思っていた時にいいものを見つけました
タミヤのトラックアンドホイールセットとダブルギアボックス、そしてユニバーサルプレートです
ユニバーサルプレートにブレッドボードを搭載し、トラックアンドホイールセットでキャタピラを取りつけ、ダブルギアボックスで左右の別々にタイヤを動かすことができます
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いざ組み立て開始
週に1度の頻度で集まって、制作を開始しました
まずはRaspberry Pi Picoを理解してもらわないといけません
最初はLEDを接続し、点灯させること
LEDを点滅させること
赤外線反射センサーでLEDを点灯させること
モータードライバーでモーターを動作させること
モーターを制御して思うように車を動かすこと
センサーでモーターをON/OFFさせること
ライントレーサーのアルゴリズムを考えること
アルゴリズムを実際にプログラムにすること
このように、最初はLEDからスタートし、徐々にステップアップしていきました
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最初は難しすぎるかなぁと思っていた私でしたが、子供たち自身の飲み込みも早くいい滑り出しでした。しかし、やはり進んでいくにつれて、難易度が少しずつ上がっていき、私自身もどう教えればいいか考え、悩みながら進めてきました。
私自身も初めての試み、プログラミングや電子工作は少し経験があるものの、本当にちゃんとライントレーサーが出来上がるのか、ドキドキしました
約4ヶ月をかけて遂に完成!
そして、ついに先日、ライントレーサーが完成しました!
実際に動いている動画はInstagramからどうぞ!
黒いガムテープからはみ出さないように車が進んでいます
これには子供達も大きな感動がありました。目をキラキラさせて喜んでくれました。
お母さんたちに話を聞くと、その日の夜はなかなか寝付けなかったや、自分で作ったことに心から感動していたという嬉しいお言葉を頂きました
受験と無関係なところで、いかに好奇心を育むかが、これからの日本の理科教育に大切だと私自身は感じています。
今回の取り組みを通して、子供達にものづくりの面白さに触れさせてあげられたことを本当に嬉しく思います。将来、進路を決めないといけないとき、この経験がひとつの判断材料になってくれればいいなぁ
プログラミング教室の第一部これで一区切りにしましたが、もし興味のある方がいらっしゃれば、NoteでもInstagramからでも大丈夫ですのでぜひご連絡ください。子供に限らず大人でも。
ある程度の人数が集まれば、次はオンライン開催でまたやってもいいかなと思っています。
では