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6.12 環状七号線

2週間後に住む物件を探していたら、こんな時間になってしまいました。

今日から梅雨入りのようですね。

梅雨明けの夏の始まりに思いを馳せて、
僕は去年の7月のことを思い出していました。

7月の初め、
僕は初めて憧れのあの人を画面を通さずに見ることができました。

イヤフォンを耳にささなくても、あの人の声が聴こえました。

峯田和伸。
そうてす、僕のヒーローです。

今年の7月には、銀杏BOYZのライブに行くはずだったのですが、例のウイルスの影響で延期になり、僕は引越になり、どうやら行けそうにもありません。

ですが、僕はあの日の僕の気持ちを忘れることはないし、忘れたくはないので記録したいと思います。

あの日僕は、『いちごの唄』の試写会のチケットを手に入れたのです。

岡田惠和と峯田和伸の共著による小説『いちごの唄』を菅原伸太郎が監督して映画化したものです。

それは、本当に銀杏BOYZの楽曲がそのまま映像になっていました。

けれども、この曲のこの場面がとか、あの曲の中のあの子がとか、そういうことじゃないのです。

たまに思い出すいつかの天国みたいな情景だったり、忘れさせてくれない消えない傷だったり。

そういったものを思い出させてくれたのです。

思い出は自分を引き止めたりもするけど、前にも進ませてくれます。


劇場限定のあのCD。

大好きな間奏部分の不協和音を聴いて、
7月から新しい土地で僕は

だいじょばないけど、だいじょーぶだよ。
峯田これからも唄ってくれ。


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