認知行動療法って?効果のほどは?その2
次は「行動」について。
車の運転に例えると「判断」と「操作」の両方が入っていると思われる。改めて運転の➀「認知」➁「判断」➂「操作」についてみてみよう。
➀認知・・わき道からボールが転がり出てきた。
➁判断・・続けて何か出てくるかもしれない。(予測)
➂操作・・減速する・いつでも止まれるようにする。
これが一般的な「危険予知運転」であるが、認知とは「事象についての知識をもつこと」であるので、「わき道からボールが転がり出てきた」に続いて「子供が飛び出してくる」という知識がなければ予測できないのではないだろうか。辞典で引いた後半部分に「感性に頼らずに推理・思考などに基づいて事象の高次の性質を知る過程」とある。これを意訳すると「好奇心」と言ってもいいかもしれない。
つまり、好奇心が減衰している人は良く事故を起こしたり、周りに迷惑をかける行動をしがちな気がする。
別の例を見てみよう。
➀認知・・夫のワイシャツに口紅らしきシミがついている。
➁判断・・浮気しているに違いない。
➂操作・・帰宅した夫にいきなり平手打ちをお見舞いする。
さすがにここまで極端な話はあまりないかと思う。
ではどうすればよかったのか?
➀認知では、知識が必要なので「夫は満員電車で通勤している」とか「職場では必ず上着を脱いでいる」等の知識があれば
➁判断では「電車が大きく揺れて隣に立っていた女性がぶつかってきた」とか「職場で同僚の女性がすっころんで顔面から突っ込んできた」とか考えられる。
➂操作では「あなたぁワイシャツにこんなシミがついていたんだけど、シミの種類によって落とし方が違うから何か知らない?」と静かに問いかければ、ことがまあるく収まる気がするのだが・・・。
なんだか話が脱線してしまった。この場合は、お互い配偶者に興味があれば問題は解決するのではないかなと思うのである。
本題に戻そう。あるサイトに認知行動療法のメリット・デメリットが載っていた。その中にデメリットとして「認知行動療法の効果が出にくい、あるいはごくまれに、合わない場合もある」との記載があった。ただ、ここまで考えてきたことからすると「好奇心」が薄れている人には効果が出にくい気がする。患者も治療者も「好奇心」を持って臨むと効果が上がるように思う。「病んでいるのだからそもそも好奇心なんか湧くもんか!」との声も聞こえてきそうだが、せっかく治療するのだから楽しく臨んでみたらいかがだろうか。
なんだか、とりとめのない話になってしまった。お許しくだされ。
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