交通安全の『安全』について(大津右直事故関連)その2
なぜここまで「安全」こだわるのかというと、車の運転等をしていると危険な場面に遭遇することが多いからである。筆者はプロドライバーとしてトラックを運転していた経験がある。仕事としての総走行距離は700,000km。プロとしては、少ない距離だがその間、加害事故はゼロである。何も自慢しているわけではない。車を運転するにあたり、相当に神経を注ぎ、又神経をすり減らしての結果である。当時の知り合いの同業者の中には、何人ものドライバーが追突(加害)等で車を廃車にしたり、中には月1で3か月連続事故を起こしている者もいた。事故は簡単に起こる!
直進女性(当時?62)の話に戻そう。あなたは『ハインリッヒの法則』というのを聞いたことはないだろうか?1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在するというもの。(wikipedia参照)つまり今回の事故加害者に当てはめると300のヒヤリハット、29の軽微な事故(車の運転に限らず)に気が付かず、あるいは無視して今回の重大な事故を引き起こしたように思われる。例えば「ヒヤリハット」に当てはめると、出会い頭に(歩行中・走行中にかかわらず予測が出来ず)驚くことが多いとか「軽微な事故」では無意識に包丁で指を傷つける・足や頭をぶつけるなどということが割とあったのではないかと想像する。そのような特性が自分にある事を理解していれば今回の悲惨な事故は起こらなかったのでは無いだろうかと思うのである。
再度申し上げる。直進女性(当時?62)のことを罪に問えと言っているのではない。ハンドルを握るものは全員が「安全」についての自覚を持ち、さらに深める必要があるという話である。
※この記事のサブタイトルを(大津右直事故関連)としたのはあまりに悲しみが深く(死傷事故)とは書けなかったのです。
※この記事を遺族や関係者の方々が、読まれることがあるかもしれません。決して事故のことを思い出させたり、傷つけるつもりは全くありません。筆者はこの事故に対して只々悲しみが深く「安全」について語らずにはいられなかったものです。
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