名探偵ピカチュウはあの時小学生だった私達への贈り物だった
映画「名探偵ピカチュウ」をゴールデンウィークの最終日に見てきました。感想というより、これってあれだよね?!という話を書き散らかしたくてたまらなかったので、本日はネタバレ込めつつお送りいたします。映画をご覧になってからお読み頂ければ幸いです。
早速ですが。「名探偵ピカチュウ」、最高でございました。
ポケモンに触れたのは10年弱前、友人とポケモンプラチナにハマって映画も見に行ったのが最後だったと思いますが、「ああ~そうそうこれですよねポケモンの映画は!」と終始興奮しながらの観賞でした。
身近なところ…振り返ったり、下を見たり、空を見上げたりすれば、ポケモンがいる世界観。それがごく自然に作られているのが本当に良くて、映画を見終わってから何故隣にピカチュウがいないんです……?バグでは……?
そしてさらにネタバレなんですが。
名探偵ピカチュウで登場したあのミュウツー、「ミュウツーの逆襲」のミュウツーということでよろしいんでしょうか??よろしいですよね??!
「20年前にカントー地方から逃げてきたミュウツー」というセリフがありましたが、「ミュウツーの逆襲」公開が1998年7月なので、これは確定と考えていいのではないでしょうか。
そしてその個体であるミュウツーが「名探偵ピカチュウ」でピカチュウに言ったセリフ…少しうろ覚えになってしまいますが、
「人間は悪だ。しかし良い人間がいることも分かった」
このセリフ、「ミュウツーの逆襲」を見ていない人はミュウツーを逃がしてくれたハリーのことと受け取るでしょう。しかし見ていた人にはサトシを含めて、この20年間で色々な人間との出会いと別れがあったのだろうと察せられる、すごく面白いセリフでした。
ここのセリフは、「ミュウツーの逆襲」を小学生の頃に見て、そして今「名探偵ピカチュウ」を見に来た私達への贈り物だったように感じられました。
(逆に、「ミュウツーの逆襲」を見ていない方には、少々浅く感じられてしまったかもしれません。実際、そういう感想をお見掛けしましたので…)
また、「ミュウツーの逆襲」との世界観の繋がりを示していたのが、冒頭の竹内涼真さんが演じていた男性ポケモントレーナーだったのではないかなと思います。
最初は、レッドかな?赤緑プレイヤーへのご褒美かな?と思いましたが、もしかしたらあれはサトシだったのかなと今は思っています。
冒頭でサトシを出すことで、「名探偵ピカチュウ」の世界はアニメ版ポケモンおよび「ミュウツーの逆襲」と繋がりがあるのだ、と示していたのかもしれません。
(しかし竹内涼真さん顔面が美しい急なアップやめてくだされ心臓が高鳴ります)
あのミュウツーは、これまでどうやって生きてきて、どうやって生きていくんだろう。どんな人間と出会ってきて、別れてきて、どんな人間と出会っていくんだろう。
メインのストーリーももちろん面白かったのですが、ミュウツーのこれまでとこれからを考えるといくらかの切なさと安堵がありました。
リメイクも公開されますが、ひとまず1998年版「ミュウツーの逆襲」をまた見たいなと思います。
そしてあのミュウツーが、幸せになってくれれば良いなと。
ところで、制作陣の皆さま、コダックとバリヤード好き過ぎません??