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無印良品と叶える“自家製のナン”で、おうちカレーをもっと楽しく|きょうの台所#7

GW初日を迎えました。洗濯物を干すためにベランダに出ると、じわっと肌を照りつけるお日さまの気持ちいいことなんの。本来なら、電車や車に乗ってどこか遠くへおでかけしたいところですが、今は我慢のとき。

「せっかくの晴天なのになあ……」と卑屈になりそうな気持ちをそっと押し込めて、リビングにある大型のクッションに思いっきりダイブします。スマホのカメラロールを親指でさかのぼると、昨年のGWの写真がいくつか。

当時はまだ“彼氏”だった夫と、広島県の厳島神社や山口県の秋芳洞、大分県は別府温泉を訪れたときの微かな記憶が、とっても恋しくなりました。

まあ、でも、家にこもらなければできないこと、楽しめないこともたくさんありますよね、きっと。

大好きな人と、心の赴くままにおでかけを楽しめる日を夢見ながら、今はもう少し、辛抱しようと思います。

・・・

さあ、気を取り直して、きょうの台所へ。本日の主役は、「ナン」です!

というのもですね、先日、無印良品でこんな商品を見つけまして。

わたしも夫も、無印良品のカレーが大好きなので、「せっかくなら、ナンを作ってみるのも面白いかもね」なんて話になり、購入しました。

用意する材料は、水と油(サラダ油 or オリーブオイル)のみ。作り方も想像よりはシンプルだし、お手頃な値段だったので、迷わず挑戦できました。

まずは、ボウルに「フライパンでつくる ナン」の粉を投入。そこに100mlの水、小さじ1杯のオリーブオイルを入れ、調理ベラなどで混ぜ合わせます。

わが家には、生憎「調理ベラ」がなかったので、プラスチック製のしゃもじで代用します。ポテトサラダをつくるときは、マッシャーの代わりとしても使っているので、このしゃもじは偉大。

ほんとうは、調理ベラもマッシャーも揃えたい気持ちなのですが、「しゃもじで何とかなるもんな……」と思って、なかなか買えていません。

念入りにかき混ぜると、次第にひとまとまりに。焼かれる前のメロンパンみたい。かわいい。

ひとまとまりになれば、真心を込めて生地を練ります。この段階から、触り心地はもちもち。

最初は手にくっつきますが、それすらも、なんか、愛らしいです。癒され効果がすごいので、ストレスも緩和されます。

愛情をたっぷり込めて練り続けると、こんなにかわいい姿に変身します。もう、この時点でおいしいです。(?)

にょ〜〜〜〜〜〜〜〜ん。はあ、愛らしい。

そうしたら、生地を4等分し、ボウルにラップ、常温で10分寝かせます。

10分経ったら、まな板に打ち粉をして、生地を伸ばす準備。公式の作り方によると、打ち粉は不要みたいですが、念のため。

準備が整ったら、麺棒で伸ばしていきます。

すでにお気づきの方もいるかもしれませんが、わが家には麺棒もありません。さすがに伸ばす工程は、しゃもじでは代用不可なので、麺棒に限りなく近いタンブラーにラップを巻き、この局面を乗りこえました。

25〜28cmくらいに伸ばせたら、完成までもうちょっと。平になっても、依然として愛くるしいままです。

フライパンに薄く油をのばし、じっくり焼いていきます。中火でふたをしながら2〜3分。次第に、そこかしこがぷく〜っと膨れていきます。

裏返して表面に焼き目がついたら、できあがり。お店で出てくるようなボリューム感とインパクトのある見た目にはならなかったけど、自分の手で作ったおかげで、愛着は100万倍です。

セットのカレーは、もちろん無印良品のもの。わたしも夫も、辛いものが好きなので、今回は「スパイシーチキンカレー」をセレクト。

食感や味は、やっぱりお店クオリティには届かないけど、隣で夫がおいしそうに頬張っていたのを見て、「手間かけてよかったなあ」と思いました。

・・・

わたしは、どちらかと言えば、短気な性格です。待つのはあまり好きじゃないし、楽できることはどんどん手を抜きたいタイプ。仕事をするときも、いかにクオリティを保ちながら、最短ルートで終わらせるかを考えちゃう。

だけども、料理にかける手間隙、その過程で生まれる待ち時間は、なぜか好きだったりします。工作はあまり好きじゃないので、「自分の手で何かを生みだす、作りだす」以上の価値を、料理には感じているのかも。

思い返せば、こんな風に料理を楽しみ始めたのは、夫と暮らし始めてから。料理にかける手間隙は、かたちを変え、好きな人と分かち合う幸せになる。そう信じられるようになったから、こんな風に新しい料理に挑戦したり、文章で発信したくなるのかもしれません。

今年のGWは、その辺りも含めて、自分の思いと向き合ってみようかな。

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