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#結婚
夫の好きなところを100個書いてみた
ノースリーブのルームワンピースを着て、夜の深い住宅街を歩く。少し前まで、夜の外出には薄手のカーディガンが手放せなかったのに、微かに吹く風の温もりは、すっかり夏だった。
右側、半歩先を歩くのは、私よりも幾分ラフな格好をしている夫。伸びた髪をわしゃわしゃと弄んでは、たまにこちらのほうを見て、それとはなしに歩調を緩ませる。二人のほどよい距離感の裏には、いつだって彼の努力がある。
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夫と結婚して、
彼にプロポーズされた日
付き合って、ちょうど6年目を迎えた朝。
何が起こっているのか、理解をするのに時間がかかった。
目の前には、手を震わせながら手紙を読む彼がいて、その隣には大きな紙袋が置いてある。
そのシーンだけを切り取ってみれば自然かもしれないが、今目の前にいる彼は、1時間前に仕事にでかけたはずだった。
いつもは私服で出社するのに、その日だけは「クライアントと打ち合わせがあるから」と、ジャケットを羽織って。