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ポジティブ思考になりたいの?
ポジティブシンキングってとても肯定的に受け入れられて、場合によっては自分自身もそうであろうと意識して認識を切り替えようとしている人もいるかもしれないけれど、元々ポジティブな思考の人と、そうであろうとする人ではやっている事は真逆のことしているようにも感じてしまいますよね。
ポジティブであろうとしている人は、言ってみればネガティヴに感じたことを何とか認識や、物の見方やアプローチを変えてポジティブ路線へと向かおうとしているんだろうけど、ネガティブに感じた事実は消えないんだから、上からポジティブで塗り足したところでもう遅いっていうか、向かい風の中を逆走していてむしろポジティブであろうとすればするほど無意識の内にストレスが蓄積していって余計に苦しくなるんです。
ネガティブを感じているということから目を逸らしているだけで、本当に同じ状況でもポジティブに前向きに捉えられる人とは何もかも違いすぎて、逆に自分の素直な感覚を否定し続けているので、きっと天誅が下るんですよ。
そもそも感情をコントロールすること自体が無理なことだと私なんかは思っています。
周囲に撒き散らすとかではありません、それは行為なので抑制できますが感じるという事は事後報告なのでどうにもならないということです。(本質的には何もかもコントロールなどないと思っていますけれども、ここでは便宜上このように表現しています)
ネガティブなこと自体は誰でも嫌だけれど、人生ポジティブだけではそもそもポジティブすら存在できないのだから、相対的で相補的なものとして受け入れるしかないですよ。
どうにもならないことをぐるぐると考え続けるのは、感情というよりネガティブ思考であって感情からの派生品なのでこれは断ち切れるのが良いとは思いますが。
ネガティブな感情自体を敬遠しすぎるのはどうかということです。
スピリチュアルの世界なんかでは自分の認識や感情に意識的になることを大事にして、良い状態(所謂波動とか周波数)を意識して、人生を好転させていこうというような考えもあるのでしょうけれど、やればやるほどコントロールの効かない代物だということが分かるはずです。
ただそういった考え方の影響もあるのか、ネガティブな感情を持つことに否定的な人も多いと思いますけれど、先程も申し上げたとおり感情は事後報告なので感じた後にあれこれとこねくり回したところでネガティブに感じた自分は消えません。
同じ状況で混じりっけなしのポジティブ思考をしている人がいたとしても、自分がそうではなければそうなる必要すらないのです。
本当の自分から逃げ回っているだけで、そんな行為が良いわけないですよと私は思います。
冬の空 針もて彫りし絵のやうに 星きらめきて 風の声する
それにしても秋から冬にかけてが一番空と星が綺麗に見えますよね。
寒くなると外に出るのは億劫になりますけれども、星空だけはこの季節が一番だと毎年思っています。