今年の小さい方の大きな目標
大好きな編集者の一田憲子さん。
好奇心が旺盛でいろんな人や物に愛を持って接する方。
その一田さんの運営される「外の音 内の香」
今年元旦の投稿を読んでにハッとした。
私はそこに
「悲しくても笑顔を思い出せるたくましさを、
忙しくてもお茶を楽しむ余裕を、
心配なことがあっても花や空の美しさに気づける心を
持つ生き方を今年の目標にします。」
とコメントした。
子どもの不登校を経験した人や、
大きな心配をいつも抱える人には
わかってもらえるのではないかと思うのだけど。
心の底の方に、体の奥の芯の方に、
忘れたくても忘れられない、忘れてはいけないような、
真っ黒いものがいつもある気がしていた。
仕事していても、友達とお茶していても、何していても。
それが娘への愛なのか、親としての責任感なのか。
わからないけれど、ずっと私だけ楽しんでいいのか。
後ろ髪引かれているそんな気持ちをいつも抱えていた。
本当の気持ちは誰にもわかってもらえない。
当たり前だ。
私の経験は私だけのものだし、私の感情は私だけのものだ。
だからこそ、少しでも重なり合う人がいればとてもうれしいし、
全部重なる人はいない。
そのことに気づいてからは、楽になれた。
一田さんの目標を読んで、「重なった」と思った。
悩みの一つや二つ持ったまま、
おいしいものを食べたっていいし、
旅行も行けるし、
テレビを見て笑ったっていい。
しんどい気持ちはそんなに簡単になくならないし、
うまく気分転換できれば、苦労しない。
できないから、困っている。
でも、両方抱えてもいいのだと思った。
しんどさも、楽しさも、片手に一つずつ持つなら、できるかもしれない。
希望と失望、両方持ったっていい。
夢と現実の間で、行ったり来たりしてもいい。
笑ったり泣いたりしながら、今年過ごしたいと思った。