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薫るの君~源氏物語 宇治十帖 浮船に捧げる

明日の風
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おすべらかしの髪の思い出は
かもじなびかせ かたむすび
おもいがけない きせつのであい
サツキの花のさやあてか

ちょうちょむすびの はねひろげ
ほどけないほど むすびめかたく
かたくなに たまむすぶほど
つぼみとなって
ひきあって かべんにあやをつける

ほどけたむすびめひとつ
かたむすびにもどり
つけぶみひとつ

あうは わかれの うたまくら
うしろがみひくかもじとて
おすべらかしの髪よ さようなら

さみだれに ぬれてしょうぶの
みどりいろ
こころのいろなおふかし
ゆるされ すくわれ
なさけぞ ものの あわれかな

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