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詩『豪勇オナニー』
跡形もなく消えたと思っていたら
お前は落ちていたんだな
橋の下へ真っ逆さまに
這い上がろうとする気配もなく
お前はただオナニーしている
さぞ虚しいだろう ラクして生きるのは
お前は言う
ヨダレをバラバラこぼしながら
「虚しいのは悪いことなのか」
俺には分からない
北風が冷たい
襟を立てようと思ったら
襟のないコートだった
それだけで
信じられないほど泣きたくなって
コートを脱いで顔を覆った
だけどお前は お前だけは
裸のまんまで まだオナニーを続けていた
(作成日:2024/7/31)