塾講師以外のキャリアアップ①
サラリーマンとして働いてた40代。
20年以上も学習指導していれば慣れていて当然。
あまり変わらない受験制度とその内容。
刺激はどんどんと無くなっていく。
もちろん目の前の生徒には全力を尽くしていたが、会社としても塾以外の道を見つけて欲しいと言われていたので『農業』の世界をとにかく調べた。
本を何冊も読み漁り、
全国の気になる農家さんに直接アポを取り、休みの度に旅に出る。
近隣の農家さんはもちろんだが、高知県の有機農法の故山下一穂さん(会って数ヶ月後に亡くなってしまった…)との話は強烈だった。ちなみに山下さんは東京でバンドマンとして真剣に音楽に携わっておられ、高知県に戻ってからは塾の教員をされていた。どこかで聞いたことある流れだが…
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72523054/picture_pc_2506e9dde32f1a06a4ffa4409c249a9f.png?width=1200)
その頃から畑に居るのがとにかく楽しかった。
異次元の世界に来たような感覚。
こうやって野菜は作られるんだと体感。
肌に合う?のかな。
とにかくワクワクしかなかった。
そうした活動を続けていく中で、今の私の農家に対する考え方のベースになっている社長に出会えたのは本当に良かった。
滋賀県近江八幡市の宮本農園さん。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72523156/picture_pc_a5c79b8acc4928f0e0ab89086afef7ee.png?width=1200)
社長は元高校教員。
教員を辞めて農家になったのだ。
研修でもめっちゃ怒られたが、
①お客さんに届ける作物の扱い方
②しっかりと計算して稼ぐこと
③動きのムダをなくす事
④ひたすら研究すること
これらをコンコンと叩き込まれた。
特に②は論理的にかなり教えてもらった。
今でもいつも意識している。
こうして動き始めて、
『どこで、何を作り、どう売るのか』
と他業種からの新規就農の1番大きな壁にぶち当たるのだ。
薄っぺらい机上の知識しかない私はとにかくわからないことを社長さんらにぶつけまくった。『ホンマに何も知らないんだなw』と苦笑されても仕方がない。とにかく必死に情報を集めて5年間走りまくった。会社で立ち上げる新事業だけに絶対に失敗もできない。猪突猛進とはまさにこのこと。
真剣に立ち向かって動くと、なんらかのチカラを感じる。『風』を発することができるのだと信じて動き続けた。
(To be continued)