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【連載】難病SLE患者が大腸憩室炎をこじらせた闘病記(13)ストマ閉鎖術 手術当日の話「オペ室からHCUへ」

今回はイレオストミーを閉鎖する手術の当日の話です。手術当日、外科病棟でナース達から盛大なお見送りをしてもらい若葉マークの男性看護師さんと一緒に手術室に徒歩で向かったところからです。

前回はこちら↓

手術室は、手術室の大きな部屋の前に、
予備室のようなところがあって
そこでナースが、
私の手首に巻いたリストバンドのバーコードを読み取りつつ
パソコン画面を見ながら
氏名、生年月日などを問い(<本人確認ですね)
つづいて
ナース「何の手術をしますか?」と問われ、

私「イレオストミーを閉鎖してもらう手術をします」と答えました。

その関門を通り手術室の中に入ります。

病棟から送ってくれていた新人ナースは、予備室で私にエールを送ってくれて、戻っていきました。

手術室の中

手術室の壁際には、同じ手術着をきた人達が何人もずらーっと並んでいて私が入室するのを待ってくれてました。
そこには執刀医はいないんですよね。
一回目の手術の時も、執刀医(外科の主治医)の姿はなかったので
きっと患者に麻酔がかかってから、やってくるのでしょう。

そういうものなんだと思います。

今回は、手術室の音楽はほとんど気にならず(前回は、ボサノバっぽいおしゃれーな曲が流れてました)

真ん中にある細い手術台に自分で乗って横たわりました。

ストマ閉鎖手術も、腰椎に硬膜外麻酔をします。

背骨を丸くして(エビのように)
腰骨のところに麻酔科医がやわらかく曲がるタイプの長い針を刺します。そこから痛み止めの麻酔を入れるんですね。

前にも書きましたが、いままでのいろんな検査の経験から、この腰骨に針刺すのは本当イヤ(>_<)
イヤーなのを我慢して、刺してもらうとその時点で、すぐにぼんやりしてきます。

ぼーっとしながら横たわっていると
麻酔科医がベッドの頭下で、ナースに

麻酔科医>「ステロイドは入ったか?」と。

オペナース(オペ室専門ナース)は、

言葉に詰まった様子だったので、(病棟ナースから申し送りされていなかったのでしょう・・・)

私>「病棟で点滴してきました。ソル・コーテフ○○ミリ。術後にまた○○ミリ入れるって言ってたよ」

麻酔科医>「あ、そう。少ないね。普段はプレドニン何ミリ飲んでる?」

私「普段は、1日5mgです。今はSLEが落ち着いてくれて5mgまで減ったの!」

麻酔科医>「ほぉ。そうですか。普段5ミリなら、点滴もこんなもんでしょうね」

まぁ、こんな感じで結構はっきりした会話はできるんですけど

どんどん目の前もボヤーっとしてきて、半分眠ったようになってきています。
眠いけど、薬のことはちゃんと言わないと!という意識が働いて目が覚めてるんですよね。

気になる薬の話が一段落して落ち着いた頃に、

麻酔科医「そろそろ酸素入れていきますね」

といいながら、

頭下の人が変わったような様子で(きっと、ここで救急隊員さんに変わった*)
*ここでなぜ救急隊員さんなのかは、前回を見てね!

大きな酸素マスクが私の口元に当てられます。

マスク当ててる人>「ゆっくり呼吸して下さいね」

私・・・「すー、すー(眠い)」

麻酔科医>「じゃ、麻酔かけてくよ」

私>「(はい・・・)」

おやすみなさーい

1回目の手術の時も

今回2回目も、

私はとっても素直に全身麻酔がかかり

あっという間に意識はありません。

ドラマだったら、
ここから外科医の手元がアップになって

すごい手術シーンがはじまるところですが、
これは実話で手術を受けた本人が書いているので

手術中は、完全に眠った状態ですから

手術の内容はわかりません。

あしからずご了承ください。ご想像くださいね~

手術終了?

遠くから声が聞こえてきます>「(私の名前)さーん」

私はすっごく暖かくて気持ち良い中で、夢を見てたんです。

なんか私の名前を呼ぶ声が、遠くから聞こえてきて

「(もう、眠いのになによー!)」と、思った瞬間

「あ、手術やったんか」と、目が覚めました。

目を開けると、明るい手術室にいて

オペナース>「手術終わりましたよ」と、起こしてくれました。

それからは、手術台からベッドに移され手術室のすぐ近くにあるHCU(ハイケアユニット)の個室に移されました。

1回目の手術と同じ感じですが、
1回目と大きく違うのは、手術後の夜のことです。

今回(2回目)は、ぜんぜん痛くないんですよね。
痛くないし、眠くて眠くて、寝てばかりでした。
HCUのナースが2時間おきに、熱を測ったり、バイタルチェックをしていくのでうっすら目が覚めるのですが、すぐまた寝てしまってました。

1回目の手術の時は、痛くて痛くてほとんど眠れなかったんですけど、今回は、麻酔科医が予告していたように痛み止めを追加してくれていたようで、めちゃめちゃ効いてくれて、ほとんど痛みはなかったんです。
こんなに痛くないのなら、手術も怖くないかもと思いました。(<この時点ではね)

(写真は、腰骨に刺さっている痛み止めの薬です。今回は2種類になりました)

執刀してくれた主治医も、
外科のほかの先生達も、
夕方にはみんなでわいわいと私の様子を見に来てくれて(回診)

外科医>「ストマの管理うまく行ってたねー!ストマがすごく綺麗でしたよー。とらんでも良かったぐらい(笑)」

私>「そんなぁ~、(怖い手術を思い切ってうけたのに・・・)」

って、感じで、外科医は、「難しいストマの管理が上手だった」と、

いろいろ大変やったろうけどいままでよく頑張ったねという意味を込めて

褒めてくれて

私は、

「あぁ、ストマがなくなったのだなぁ」と、ホッとしました。

まだ、天井しか見られない状態なので、
本当にストマが閉じられているのかは自分で見られないので、
先生の言葉から「私の体からストマがなくなったのだ」と実感しました。

そして、
状態もよいとのことだったで、
私は安心してすやすやとHCUで爆睡しました。

*参考記事*↓フレンドリーな外科回診のはなし↓


弾性ストッキング

足には、弾性ストッキングをはかせられ、空気でマッサージしてくれる機械を両足につけて血栓予防をしていたので、ひと晩中、足元がモーター音でうるさいんですが、そんなの関係なく爆睡です。

心電図と、指にはパルスオキシメーターもついていて頭の横にあるモニターが心電図の波形をずーっと映しています。

手術翌日の朝

HCUナースが、起こしてくれて、顔をタオルで拭き、ベッド上で歯磨きが終わるとナースは、心電図をはずし、私が手術着のままだったのを、普通の病衣に着替えさせてくれて

ナース>「さて、歩く練習しましょうか」

私>「え!もう歩くの?」

ナース>「歩く練習して、外科病棟に戻りましょう」

ということで、

最初は、車椅子に乗る練習して車椅子をナースが押してくれてHCUの部屋の中を回ってくれて広いところにいって、歩く練習を少しだけしました。

前回の手術の時とは違い、すぐに少しは歩けました。

尿道バルーンもHCUでとったかも・・・(ちょっと記憶が曖昧ですみません。多分、そうです)

外科病棟までだいぶ距離があるので、さすがに、歩いては帰りませんでしたが、手術翌日の午前中には、車椅子で病棟に戻ることができました。

1回目の手術では、外科病棟に帰ったあとも
ナースステーションに近い観察室のような個室で、
1泊(術後2日目)は過ごしましたが
今回は、すぐに元の病室(大部屋)に戻りました。

*参考記事*大部屋OR個室?って話はこちらにも

無事に外科病棟まで戻れました。

手術は無事のようですが、ストマ閉鎖手術の苦しさが待ってました(涙)

「ストマ取る手術は簡単だ」と、いろんな医師から言われていたので、

その反動も大きく、「何が簡単やーーー(>_<)」

では、次回は術後の話に!
続き書きました!↓【連載(14)】


この連載の第1回はこちらです

私の経験や心境をお伝えすることで、大腸憩室炎や人工肛門について不安を持たれている方、患者さんやご家族のみなさんに何かのお役に立てましたら幸いです。


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