ずうのめ人形/澤村伊智
皆さまこんにちわ。ぼぎわんに続き「ずうのめ人形」読了しました!
ざっくりあらすじはですね、
雑誌社で働く藤間は、ある取材をしていたライター湯水の死体を発見する。湯水が手に入れた原稿の内容を読んでから、藤間には人形が見えるようになり…。
藤間側の人形の謎解きと、湯水が入手した原稿内容の物語が交互に入り、話は進む。
冒頭に現れる、人形(呪い)に立ち向かい、斬殺される人物は誰なのか。
「サダコ」と呼ばれる里穂の、内面の闇。
文章だからできるトリックを駆使した技法を、今回の話の中に見れた。久しぶりだ。
あれは綾辻行人の、迷路館以来。
ぼぎわんとはまた違う趣きで、読み進むうち薄紙が剥がれてゆくように解明される謎が面白い。
今回、比嘉姉妹の長女琴子は出てこないが、彼女らの間にもう一人姉妹がいたことがわかる。
一人称で書く部分に秘めた作者の、絶妙な「隠し」が今回も光る。
ラストは見事であった。呪いを収めたのは、、、いや。これは言わないほうが良い(笑)。
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