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私だけの王国
夕刻、暗雲が立ち込めていきなりの雷雨。
その彼方に、光刺す雲海が。
写真じゃいまひとつだが、まるで輝く光の中に、連なる山並みがあるように見えた。
束の間見えた、幻の地。
その後、彼方の雲は様相を変え
再び見たら、輝く二つの瞳が私をじっと見ていた。
あれは龍かな?
「見ててくれるの?」「ああ、いつも見てるさ」
「ありがとう」
そんな会話を交わした気がする。
暗雲と暗雲を縦断して、鋭い光が上から下へ走った。
飛行機かな?随分早い。
稲光が南東の方角に光った。
1、2、3、、、、
10秒以上経って雷鳴が轟いた
近くじゃない。
そんな、夕刻。