【9月のまとめ】 もりたからす
いつの間にやら神無月。更新再開に乗じて慌てて先月のあれこれを振り返る。
★残暑が厳しい。あんまりな気温が続き、ろくろく運動もできず。
「ランニングができなければプールで泳げば良いじゃない」と私の中のオスカルとアンドレの知人が囁くも、市営プールまで走って20分かかる。実質ランニングにつき断念。
★東京へ2度出掛けた。例によって洋書やら万年筆やら購入。
久々訪ねた上野動物園がとても良かった。パンダ舎は中国返還前で混んでいたけれど、他はさほどでもなく。
ヘビクイワシは、やっぱりとびきり美しい。ハシビロコウもたまらないけれど、こと麗しさではヘビクイワシにとどめをさす。
私は幼い頃からヘビクイワシが大好きなのに、日常にその事実を思い出すきっかけがあまりに少ないためつい忘れがちで、上野で会うたびびっくりしつつ、胸が高鳴ってしまう。
これは乃木坂46時代大好きだったが卒業後の動向を追いかけていない佐々木琴子の近影を不意に見かけた時の心理と通ずるものがある。
★無印良品が臭い。これは由々しき事態だ。
私は無印良品のヘビーユーザーで、スキンケアは一式ここと決めて久しいし、カレーもパスタソースもメモ帳もペンも愛用している。スチールラックだってつい最近2つ買った。
その無印良品の、店内に立ち込めるアロマの臭いがこの頃一層耐えられない。喘息患者としては命懸けである。
そもそも私は「無香料」を重視してここのスキンケア用品を選んでいるのに、購入するために他店より強烈な香料をくぐり抜けねばならないとはどういうことか。
あれだけ臭うと紙製品や服にも遷移すると思うが、その辺はどう考えているのか。
考えるに「ナチュラルを好む消費者」は2種に大別される。
1.なるべく加工の施されていない(=無臭)もの、状況を好む。
2.ナチュラルを連想する(=香りによる演出含)もの、状況を好む。
現状では後者の勢力が強いらしく、前者たる私としては困ってしまう。
私にとってはアロマもタバコも全く同じ「刺激を伴う気体」であり、「そちらの趣味嗜好に、こちらを巻き込まないでくれ」という思いが強いのだが、アロマは近頃、「善きもの」としてあらゆる店に蔓延している。そして無印良品の店内は、他に増してその臭いが強く感じる。
ところであの、アロマのビンに突っ込んで効率的に臭いを拡散させる棒は誰が発明したのだろう。あれもなかなか許せないが、店頭のテスターにやたらめったらあの棒を突っ込むことを思いついた人も結構やばい。
せめて不特定多数が訪れる空間は、誰にとっても害のない、フラットな「無臭」を選択する方向に、社会は向かっていかないものか。
★やたら靴を買った。タコかもしれない。
真っ赤なランニングシューズで職場に通うのもどうかと思い、さりとて実用性は捨てきれず、まず黒のウォーキングシューズを購入。
その後、交通機関による移動が主で、歩数が少ないと分かりきっている日に、紐なしで気楽に履ける靴があっても良いなと考え、ローファーも一足新調してしまった。
私のローファー観は乃木坂46齋藤飛鳥のアンダーセンター曲『扇風機』のMVに強い影響を受けているので、つい土砂降りの日に履きたくなって困る。
★党首選たけなわ
私には大学で政治学を専攻してしまった後ろめたい過去がある。当時から現代政治にはさして関心がなく、政治哲学の本ばかり読んでいたとはいえ、一度政治学を専攻してしまった愚か者は生涯に渡って何となく政治に対する意識の高さを演出しなければならない。
そんな次第で、立憲民主党の代表選も、自由民主党の総裁選も、BSでの討論までせっせと追いかけ、割と熱心に視聴した。
私だってやる時はやる。贔屓の力士が揃いも揃って既に負け越している大相撲秋場所の12日目、みたいな中途半端な中継だってしっかりラジオで聴く私である。
政治にまつわる意見を表明すること、政治の話を他者と交わすことがいずれもあまり好きではないのでここに諸々の感想を書くことは控える。
ただ今回の各党首選視聴を経て、
・福山雅治の歌い出しの「あぁ」
・山崎まさよしのサビ「いぃつでも」
などが代表作である私のちょびっとモノマネレパートリーに石破茂の応答「うん、それは」が新たに加わったことを報告しておく。