アイドル 叶
わたしにとってアイドルはハロープロジェクトを指す。
その中でも近年のハロー史を語るには外せない存在、
佐藤優樹のことを彼女の卒業公演を元に書いていこうと思う。
モーニング娘。’21 コンサート Teenage Solution〜佐藤優樹卒業スペシャル〜
『Teenage Solution』
ツアータイトルにもなっている、THEモーニング娘。の思春期という雰囲気の曲。
佐藤優樹が歌う思春期はとてもリアルで、
わたしも思春期の中学生さながらに、いろんな味の青春に振り回され、情緒をかき乱される。
彼女はおそらく異質の存在で、
体育会系と言われがちなモーニング娘。の中で『特別扱い』を許されたメンバーだった。
つんく♂さんに「佐藤の完成は22歳」と言われ、
(「他のメンバーはそれまでは佐藤のこと待ってね」の意と思われる)
22歳でモーニング娘。を卒業した。
彼女の自由さはトークに留まらない。
ステージ上のパフォーマンスを好み、
歌もダンスも時にはマイクの持ち方すら本人がその場でアレンジを入れる。
(2016年の『愛して 愛して 後一分』は傑作だと思う)
彼女の自由さは泡沫サタデーナイト!内のDJパートで本人が言っているとおり、
「ブログ書かなくてごめんなさい!握手会休んでごめんなさい!」もある。
わたしの記憶ではハローのメンバーがブログを書くようになったり、
定期的な握手会などの接触イベントを始めて以降加入したメンバーの中で一番ブログも書かないし握手会も休んでいた気がする。
(佐藤優樹が人気メンバーなので目立っただけで、
実はそうでもないのかもしれない)
少なくとも接触イベントでファンを獲得するタイプのアイドルとは対極の存在ではある。
どちらが良い悪いなんて野暮なことを言うつもりはない。
佐藤優樹はそういうアイドルで、
ファンがそれに納得してついていっていただけの話だ。
また、こんな話もある。
あるレコーディングの日、
「楽譜要らないでーす!」とブースに入っていき本当に楽譜なしで先生方の歌唱指示を全てこなし、レコーディングを完遂した。
曲と歌詞が頭に入ってるどころではなく、染み付いている。
田中れいなとYouTubeでサマーナイトタウンを歌った際、
田中れいなはTwitter上で佐藤優樹との裏話を次のように語っている。
いや、これ佐藤優樹もすごいけど気づく田中れいなもすごくない?と思った。
あ、遅くなりましたが田中れいなさんご結婚おめでとうございます。
ここまで佐藤優樹の話をしてきたが、
推しかといわれたらそうでもなかった。
だけど、ステージ上つい目で追ってしまうのは佐藤優樹だった。
そういう魅力が彼女にはある。
ステージ上で一番光るアイドル。
わたしはそういうアイドルがすきだ。
さて、実をいうと佐藤優樹の卒コンBlu-rayは割と最近手に入れたものだ。
わたしはメンバーの卒業をなかなか受け入れられないタイプの厄介なオタクで、
年単位で時間を空けないと映像を見ることができない。
これでやっとわたしも佐藤優樹の卒業を受け入れられた気分だ。
ちなみに人生で最も推していた℃-uteについてだが、
解散から7年経とうとしてるのに未だ一度もラストコンサートの映像を見ていないしBlu-rayも所持していない。
もしかしたらわたしは映像を見ないまま生涯を終えるかもしれないとすら思えてきている。
それではまた。