最近買った漫画あれこれ もりたからす
初夏からこっち、待ち焦がれていた漫画の続刊が次々と出て大変にありがたい。
以下、ここ1ヶ月ほどの期間に購入した作品の紹介をしていく。
1.酒のほそ道(55)/ラズウェル細木/日本文芸社
酒飲み漫画の金字塔。私は酒を一滴もやらない不調法者なので、酒場や酒肴にまつわる知識はほとんどこの作者から学んでいる。
非・呑兵衛にとってもバイブル。既刊ほぼ揃えているのに、コンビニの廉価版もつい買ってしまうのが困りもの。
2.花丸町の花むすび(4)/むんこ/芳文社
最終巻。ヒロインの妊娠・出産に伴って前巻終盤から大きく時間が動いた。
おかげで中3ゆうみ部長や成人式まりあが見られるので、むんこファンは必読だろう。
花丸町を舞台としたむんこワールドの中核的作品「らいか・デイズ」も完結間近。一体どうなる。「まりあ20」を描いてくれ。
3.氷の城壁(12)/阿賀沢紅茶/集英社
ちょいシリアスな方の阿賀沢作品。関係性がはっきり動く、超重要感。早く次巻が読みたい。
デフォルメの可愛らしさ、学生ノリの表現のうまさは卓越している。
個人的には、より軽やかな「正反対な君と僕」の方が好みだけれど。
4.だいすき!いとしのムーコ(1)/みずしな孝之/講談社
柴犬は相当可愛い。その柴犬界で最も可愛いムーコ♀が帰ってきたのだから、これはもう読むっきゃないし、再アニメ化もするっきゃない。
内容は「秋田犬とギャルがガラス工房に弟子入りする物語」なので説明が難しい。前作の弟子は行方不明だし、困ったもんですよ、小松さん!
5.新婚のいろはさん(8)/oyster/双葉社(著者名は本来「o」にトレマが付く)
鋭さが持ち味の4コマ漫画家が幸福な夫婦生活を描くと大抵、質は落ちる。しかし本作は違う。
そりゃあ従来と比べてヌルくなり、切れ味も落ちているのだけれど、それらを補って余りあるほどいろはさんが可愛い。
いろはさんの可愛さで全てをカバーし、トータルで傑作になっている。
4コマ漫画にはネタ以上に大切なものが一つだけあり、それはずばり「いろはさん」だったのだ。とにかくいろはさんが史上最強ヒロインである。
6.ののちゃん全集(14)/いしいひさいち/徳間書店
ここまででお分かりの通り、私は4コマ漫画が好きだ。最も好きなのはいしいひさいち、次点は植田まさし、そして小坂俊史が続く。
ののちゃんは傑作である。時間の流れを止めがちな長期連載作品にあって、ののちゃんは毎年小学3年生に進級し、毎年担任の藤原先生と出会っている。
日刊紙連載のほほん全年齢対象漫画のふりをして、その実ほとんど狂気の世界だ。鋭すぎて時に恐ろしくなる。
いしいひさいちが最先端を半世紀に渡ってぶっちぎっている事実は、4コマファンとして心に留めておかねばならない。