チーズの名前の由来
「ASUKAのチーズ工房」のASUKAは私の名前、
北川飛鳥から来ています。
工房設立当初は子供がいなかったので、工房の名前
は私の名前から、代表商品である「はじめのチーズ」
は旦那の名前からとりました。
やがて、長女が産まれ、「雪音(ゆきね)」と名付け
ました。
音楽が好きな旦那が「音」という字を入れたかったと
名付けた名前です。
その後、チーズ工房にも新しい商品が産まれました。
フランスで作られているカマンベールの製法、ルーシュ
製法という製造方法でつくられたチーズです。
この製法で作ったチーズは水分が多く残るので、加塩
の際に塩を多めに使用し脱水します。
大手メーカーのカマンベールは熟成した後に加熱し、
発酵を止めてしまいますが、このチーズは生タイプと
呼ばれ、加熱して発酵を止めないのが特徴です。
製造にも手間がかかり、熟成管理も簡単ではありません。
しかし、冷蔵庫の中で徐々にうま味が増していくこの
チーズを手のかかる赤ちゃんだった長女の名前をもらい、
「雪の音(ゆきのね)」と名付けました。
2年後、次女の凛華(りんか)が産まれました。
夜泣きのひどかった長女に比べ、おだやかな赤ちゃんでした。
小学生になると洋服やヘアメイクに興味を持ち、いまどきの子
だなと思いつつ、長女よりたくさんの洋服を欲しがるので、
これが逆だったら、と内心思っていました。
チーズ工房もチーズが増えて、地元の農家が作る「りんか」
という品種のトマトを使ったストリングチーズができました。
ストリングチーズは熟成チーズ特有のチーズ臭さがなく、
穏やかなミルクの味が特徴のチーズです。
そこにドライトマトのフルーティーな香りとほのかな赤色が
華やかさを演出します。
「名は体を表す」と言いますが、家族の名前をつけたチーズは
やはり家族の性格とどこか似てくるようです。