移住の心得
今回は、長野に移住して3年半暮らしてみて、
「ここに気をつけたほうがいいな」と思ったことを書いてみます。
都会から離れていつかは田舎で暮らそうと思っている方のお役に立てたら幸いです。
私は広島で生まれ育ち、大学進学とともに東京で暮らしはじめました。
東京で、大学生・鍼灸の専門学校生・鍼灸の修行をやったのち、長野に移住しました。
1.移住場所を選ぶにあたって事前に調べた方がいいこと
2.田舎で暮らすにあたって気をつけること
の2点にわけてお伝えしていきます。
1.移住場所を選ぶにあたって事前に調べた方がいいこと
ⅰ)移住予定の土地に他の移住者がいるのか?
他の移住者が全くいない場合、元々住んでいる方との関係づくりを一から自分でやっていかなくてはなりません。
閉鎖的な地域も存在しますので、これが至難の技というケースもあります。
ⅱ)他の移住者が近所におられる場合、どんな方々なのか?
これはちょっと挨拶した程度では、計り知れないかもしれません。
でも移住した後には協力し合う仲間です。
気の合う方々か、事前に交流を重ねて、知っていくといいと思います。
ⅲ)自治会費・お祭り代など、諸々1年間でどのくらいの出費があるのか?
これが落とし穴です。
不動産屋さんも細かいところまでは教えてくれなくて、家を買った後に、
「お祭り代3万円!?聞いてないよー!」となったという話を聞いたことがあります。
ぜひとも、移住する前に、このような具体的な出費に関する情報をおさえておきましょう。
2.田舎で暮らすにあたって気をつけること
ⅰ)まずは挨拶
一般的に引っ越したら「向こう三軒両隣」に挨拶すると言われています。
しかしこれは一般例であって、あなたが移住したいと思っている地域であてはまるとは限りません。
私の住んでいる地域は、信州新町新町という地区の中で、上町・仲町・旭町の3つにわかれています。
さらに、その上町の中で、1班から何まであるのかわかりませんが、班分けされています。
これは外から来た者にとっては未知の領域です。
幸い、お向かいの優しいおじさんに、
「私たちは2班だから、2班のお宅に挨拶すればいい」と丁寧に教えてもらい、その上挨拶に付き添ってもらえたので、ことなきを得ました。
挨拶用の手土産は多めに用意しておくのが無難です。
ⅱ)地域の人間関係のいざこざには関わらない
元々その土地に住んでいる方々の中には、うまくいっていない関係の方も当然いらっしゃいます。
そのどちらか一方と仲良くすると、自分もいざこざに巻き込まれる可能性があります。
地元の方の噂話には適度に耳を傾け、人間関係をできるだけ把握しておきましょう。
ⅲ)自治会費などはちゃんと払う
都会に住んでいた人からすれば、
「何に使うかわからないのに、お金なんて払えない!」
と思う方もおられるでしょうし、もっともな意見だと思います。
でも、「よそから来て、住まわせてもらっている」という気持ちを持って、
謙虚になった方が、田舎は生きやすいです。
ⅳ)草刈りなど地域のイベントに参加する
田舎は高齢化が進み、人手不足です。
人手が必要なイベントに積極的に参加すると喜ばれるし、近所の方に覚えてもらえます。
ざっと思い当たることを書いてみました。
こうやってみると、人間関係に関することが多いのだなあと改めて気がつきました。
先にも書きましたが、
「よそから来て住まわせてもらっている」という気持ちを持って、
謙虚に慎ましく振る舞うのがベターです。
「いい人たちだ」「害はなさそうだ」と認識すれば、
地元の人たちはとても優しくなります。
見ず知らずの土地に移り住むことは、なかなかタフな行為です。
周りの人を味方につけて、でもマイペースに、楽しんでいけたらいいですね。
あなたの移住ライフ、陰ながら応援しています。
あすか鍼灸院↓