私と救世主と小さな魔女
0.13歳のあなたへ両親が仲良く愛し合っている家庭に生まれ育つことは、私の夢でした。
それはかなわぬ夢でした。
両親の不仲というのは、自分の存在を根本から揺るがすものでもあります。
「私は生まれてきてよかったのかな。」という思いは、濃さを変えながら、ずっと心の奥底にありました。
長年自分の存在そのものを認めることができなかった。
そんな私が1人の人と出会って、変わっていく物語です。
10年後、13歳になった娘におくります。
あなたは愛し合っている両親のもとに生まれて、愛さ