『日本人にどうしても伝えたい教養としての国際政治」第四章を読んで

まず、なぜ第四章なのか?
それは今までずっと理解できていなかったことに対して、この章を読んで自分の中で随分と明確化してきたからである。
本の内容にはほとんど触れていないので、その点だけは注意していただきたい。

「第四章 世界を敵に回しても戦う暗殺国家」
サブタイトルが少々物騒ではあるが、読んでみるとイスラエルとパレスチナの今までの戦争がどのような考えに基づいて起こってきたかがよくわかる。
今まで、遠い国の宗教的なことから派生した問題で、当然自分ごとではなく、辛い思いをしている人達がいるんだな、日本も同じように戦争だったことがあるんだよな、テロ組織とか過激な人達の考えは理解できないし、程度の理解しかしていなかった。
いや、理解しようとしてこなかった。
今も自分ごとかというと、当然そんなことを言える物理的距離でも立場でもないし、当事者の方々の気持ちを十分に理解できているわけではない。
ただ、理解しようとしてこなかった今までと、明らかに違う自分がここにいるということだけである。

「ユダヤ人とパレスチナ人の仮想対話から見える双方の論理」
当然著者である豊島晋作氏の解釈であり、自分の理解の程度問題でもあるが、対話でお互いの言い分を文章で見せられるとなるほどと頷ける。
それに賛同しているということではない、ただ人間の生きていく方法としてそういうこともあり得るというということである。
すっかり理解できたかというと、本の中のたった一章なのだから、大枠の外枠くらいと言った方が正しい。
しかし、理解は進んだ。
今はそれでいい。

本日2025年1月19日
ガザ地区で停戦に入ります。
どうかこのまま何事もなく停戦に入りますように
どうか一人でも多くの人が安心して暮らせる日が来ますように

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