洋服の断捨離で気づいたこと~心の整理

1年前まで服の販売員をしていました。
職業柄、服が増えるのは当たり前なのですが、私の場合

とても極端で。
服はほしい、趣味の舞台鑑賞も我慢したくない、
インテリアに雑誌、本…あれもこれも全部欲しい!
今思うとよく生活できていたな、と思います(苦笑)

転職活動をしていた頃、服の断捨離を決行しました。
出てくる出てくる、5年は着ていない服の山。
中には中学生のころ買った服まであって、
ぞっとしました。しかも、どれも汚い!
シミ、シワ、ボタンとれてる…。
何も大事にしていない。自分のお金で買ったのに。
なんだか悲しく、むなしく、つらくなったのを覚えています。

やっとの思いで60着処分。
リサイクルショップに売ると、1800円の現金収入でした。

今思うと、あの頃の私は欲しいものはすぐ欲しくて、
クレジットカードでなんでも買っていた。
けど、結局何も手に入れてなかったんじゃないかしら。
何も考えず、ただただしゃべることが楽しくて服を売っていたけれど、
周りの人が優しくて、甘えていただけじゃないかしら。

「働く」っていうことがこんなに大変だったなんて知らなかった。
お金ってこうやって考えて使うものなんだ。
32歳にして、初めて知ったお金の大切さ。
20代の私は、お金も粗末にしていたけれど、
心も健康も、時間も粗末にしていたと思う。
周りの優しさに甘えて、見栄と欲求のみで生きていた。
自己中心的な自分。

たまらなく恥ずかしくて、謝っても謝っても謝りきれない。

でも、そのことに32歳で気づけてよかったとも言える。
まだ遅くない。手遅れじゃない。
「ごめんなさい」を「ありがとう」に変えて、
これから買う服は、大事に着よう。

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