オンボーディングについて考えてみた。
この記事はカスタマーサクセス Advent Calendar 2018の8日目の記事です。
私なんかが何をかけるのか…と恐れ多いばかりですが、頑張って書きましたのでお付き合いくださいませ。
まずはじめに。
まず、自己紹介から。私は株式会社ラクスでWeb帳票発行サービス楽楽明細というサービスでCS担当している@a_suka1914です。2015年に1人目のCS担当として入社をし、CSチームの立ち上げを経験しました。
前職では事務職だったので社歴とCS歴はイコールです。
楽楽明細とは
私が担当している楽楽明細は2013年にリリースされた、主に請求書などの帳票をWeb上で発行するクラウドサービスです。
※最近話題?の、経費精算システム「楽楽精算」の親戚みたいなもの
帳票データ(CSVやZIPファイル)を楽楽明細にアップロードすると登録したお客さま宛にメールで帳票の発行をお知らせすることができます。
月初に1000件請求書を発行されているお客さまも、楽楽明細を導入されると、作成、印刷、封入という手間が大幅に削減され、
「おかげで早朝から夜中までの作業がなくなりました・・・・(泣)」
などのお言葉をいただけたりしています。
今日は担当しているサービスでのオンボーディングについて考えてみました。
私たちのサポート対応について
主な対応は、運用開始までの「導入支援」と既存のお客様の「問い合わせ対応」です(その他業務として個々の施策の対応だったり様々ありますが・・)
前述のとおり、決まった形式の帳票データ(CSV)などをアップロードするだけで帳票の作成・発行ができてしまうので、一度運用が始まり、2か月くらいで慣れ、イレギュラーケース以外は安定運用できるため、あまり問い合わせがありません(契約社数の増加もあり、既存顧客の問い合わせについても増加している状況ですが)。
そうなると、導入支援が主な稼働です。そのなかで私たちが目指すのは運用開始。運用開始に至るには以下のステップがあります。
受注 → 環境発行 → 初期設定 → 設定完了 → 運用開始
楽楽明細では、運用開始までは1社につき1人、専属の導入支援担当が付きます。その担当が、設定担当者とスケジュール調整や質問対応、仕様調整などを行います。
大体2~3か月で導入支援を完了し、初回発行を迎えられるケースが多数です。
オンボーディングについて
私たちが定めているオンボーディングの定義については、「帳票発行開始」です。ほとんどのケースで、そこに至れば安定運用できているのです。その理由は、以下。
・操作が単純なので、1、2回発行すると現場もすぐに慣れる。
・自社の顧客にも影響するシステムのため、切り替えると負担が多い。
・発行開始=作業効率化と分かりやすく顧客が成功している。
顧客の成功がわかりやすく、ラクスもwin。
帳票を発行にかかるすべての業務が軽減されるのが一目瞭然、顧客もwin。
受け取るお客様も帳票受け取りが早く簡単なのでwin。
いろいろな要素を読み取って、オンボーディングを定義されている方がたくさんいらっしゃるんだなぁ。と、勉強会などでも感じましたが、私たちは、
ゴールがわかりやすいのでやるべきことが明確化して、とりあえず「発行開始」を目指して対応していくことが、顧客のサクセスになる訳です。
課題
ここまででオンボーディングのお話はおしまいです。
「オンボーディング」までは楽楽だよ~のように記載してますが、今後の課題としては、
・導入失敗ゼロ化
→様々な理由で導入失敗(解約)が発生してしまうのが現状。
どうにかして減らしていきたい。減らさなくてはならない。
・ヘルススコアの管理
→「安定して運用に乗りますよ~」と言ってるものの、発行が 止まってしまうケースもあります。
その前のアプローチというのは、何をトリガーとするか。ヘルススコアの管理をできる仕組みづくりを対応していきます。
あとは、製品特性上カスタマイズ対応が多く、一定数のイレギュラーパターンに苦しませられることも多々。そんなお話はまた別の機会にできればと思います。
最後に
「カスタマーサクセス元年」とも言われた2018年。
私としても、CSに対していろいろ考えた1年でした。いろんな方の知見を参考にして、来年はもっと飛躍できるよう、もっと仕事を楽しくラクにしていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。