過去から未来へ繋ぐ世界遺産
タイに旅行した話は、先だって記事にも書かせていただいた通り。
そして、滞在期間中、半日ツアーに参加をして、バンコクから北に80kmほど離れたアユタヤの遺跡を訪れた。
タイには世界遺産がいくつかあるけれど、その中でも知名度が高い「古都アユタヤ」。
1700年代にビルマ軍が侵攻をしてくるまで、約400年間栄え続けた都市だけど、滅亡時に破壊された建物も多く、床と壁の一部しか残っていないものもある。
それでも、300年経った今、私たちが目にすることができるのは、過去の世代の人たちが守り抜いてくれたからなんだよな、と尊さを感じた。
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タイから帰国して、改めて世界遺産について少し調べている。
世界遺産には、
1、文化遺産
2、自然遺産
3、1と2が合わさった複合遺産
上記の3種類がある。
アユタヤの遺跡の場合は、建造物なので1の文化遺産に該当する。
遺産に登録されるためには、年に1回開催される委員会で承認を得ることが必要らしい。
(←知らなかったです)
各地域の世界遺産をまとめたリストをユネスコのHPで発見したので、もしよろしければ〜
面白いなぁと各地域のリストを眺めていると、その中でいくつか遺産の名称に横線が引かれているものがあるのを見つけた。
そこで初めて気がついた。
世界遺産は1回登録されたら終わりではなく、修繕工事を重ねて、未来に残していくという意味も込められているのだなぁと。
そのため、遺産の存続が脅かされた場合、過去に登録から削除されたケースがあるらしい。
それと同時に、今は世界遺産に登録されているけれど、価値を損なう危機に晒されている「危機遺産」という世界遺産があることを知った。
危機に瀕している要因はいろいろあるけれど、
過去から守り継がれてきた遺産が、私たちの生きる時代に起こった戦争や経済発展に伴う環境破壊によって、無くなってしまう可能性があるということに心が痛んだ。
ユネスコの危機遺産のリストはこちら。
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誰か偉い方の言葉だったと思うけど、
(名前忘れました、すみません)
「現代は、今の世代 vs 未来の世代の戦い」みたいなことを言っていたのを聞いたことがある。
今の世代の行動が、未来の世代への財産となるのか、それとも負債となるのか。
環境問題はまさにそうだけど、世界遺産でも同じことが言える気がした。
私1人が動いて世界遺産をどうするとかはできないけれど、危機遺産というものがあることを知った話をここに残しておきたくて。
皆さんは、危機遺産知っていましたか?