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名は体を表す
くわの擁齋に依頼し、突然、名前を変えた。
「お前が変えたなら、俺も変える」
と言って、改名する友人もいた。
私が本名にすると、この友人も本名にした。
名前に興味があったり、名前を変えたいという人は意外と多く、
当時、私の周りから そういう人が随分出て来て紹介を頼まれた。
例によって "同行して欲しい" というのは親しい者に多かった。
私なら嫌なので不思議なのだが、何故か同行する事になるのだった。
私にも隠していた持病を言い当てられる友人や、
借金の肩代わりを言い当てられる喫茶店オーナー、
皆、一様に本人しか知らないような事を指摘されるのが常だった。
"改名の必要はない"と言われる者も数人いた。
また、名前を作っても、結局、使わなくなる者も多かった。
くわの擁齋が、ある合気道の大家に招かれた際、その弟子たちに、
近隣にあった墓の後ろに刻まれている名前と没年の名前だけを聞き、
その没年を片っ端から言い当てた、というエピソードは有名である。
同行する事で、結果的に色々な話を聞く事になる。
総じて "名は体を表す" を地で行く。
また、改名後二~三年は揺さぶられ、五年も経つと落ち着くという。
改名の効果は分からないと言う者、劇的な効果を認めたくない者、
一概に言えないほど変わったと言う者、離婚再婚する者など様々。
ただ、露骨に影響が出る人と、本人は気付かず周囲が気付いたり、
必ず付き纏う外部からの頻繁なトラブルがなくなるなど幅がある。
それが時期的なものなのか、改名によるものなのかは判然としない。
だが、何人かの親しい友人を見ていると明らかに変わったのが判る。
険がなくなる、というか穏やかになる。
恒例の問題を引き寄せなくなる。
これが一番、共通しているように思われる。
だが、この日本発祥の姓名学の真骨頂が、私の身内を救う事になる。