"檀"~DAN~

運命学に親しんだ30年の経験を公開。

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  • 運命学の実態

    古典占星術・インド占星術・アスペクト占星術・日本占星術・四柱推命・紫微斗数・風水・姓名判断・易。運命学に親しんだ30年の経験を公開。

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2024年

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    54本

記事

    アスペクトの吉凶

    アスペクト星相を端的に読み取る日本占星術で、 出生図におけるアスペクトの吉凶をどう判断するか。 まず、"固定された吉凶などない" という事を知る必要がある。 吉凶をはっきりさせなければ、曖昧な判断しかできず、役に立たない、 というのは、迷信的で硬直した思考でしかない。馬鹿も休み休みである。 見当違いでも白黒はっきりさせればいい、と言ってるのと変わらない。 占星術にしても四柱推命にしても、この辺が理解できないと行き詰まる。 辻褄を合わせようとして、例外則が際限なく増える

    アスペクトの吉凶

    形式知と暗黙知

    私の妻は学のある人で料理に精通し、分子栄養学や日本漢方に造詣が深い。 お陰で私は日々食生活に恵まれ、健康維持の全てをその恩恵に与っている。 彼女は現代医療で全く解決せず、不毛な手術に至るような自らの疾患を、 分子栄養学と日本漢方を用いて、殆ど即日の内に解決の糸口を掴んでいる。 漢方薬により 一撃で症状が止まり、諸機能が戻った。 日本漢方を創造した吉益東洞について、寺澤捷年博士の著書に詳細がある。 "吉益東洞の研究" という名著である。 東洞は中国医学が培ってきた陰陽

    形式知と暗黙知

    L' Astrologie Grecque

    占星術は伝統的なものほど信仰的要素が強い。 その辺、特に疑問を抱かずロジックだけ覚え、的中してる間は問題ない。 だが一旦懐疑的になり、根拠を調査し始めると 迷信以外何も見つからない。 無論、事実から連想されるものとして、許容可能で妥当なものもある。 だが、大半は、知ると驚くほど幼稚な妄想を節操なく組み合わせたものを、 自慢げに主張しているのが、占星術師という人種だという事が判ってくる。 だが 計算は緻密で、異常に細かい事に拘る。 そして何かが抜けている。 この辺の

    L' Astrologie Grecque

    象外の象

    現象には、まだ現れていないものがある。 それを現す事を"象外の象"と呼ぶ。 詩、書、絵、武、農、漁、食、易。 縁ないし機を"使う"事ができる。 "道有り、藝有り" これを達人と呼ぶ。 "東坡易傳"を要約すれば上記に尽きる。 心は無、それを行う身体も無心でなければならない。 運命と一つとなり、使う意図なく摂理を使うのである。 嫌な予感、というのは無心に生じる。 それを意図なき身体が現す。 波木星龍は少年の頃、家族で引っ越した新居に嫌な予感がした。 彼は必死で、こ

    トロピカルとサイドリアル

    海外の優れた研究報告がある。 インドの占星術が、ギリシャやペルシャの占星術と深い交流を持ち、 本来トロピカルを採用していた、という事実は殆ど知られていない。 無論、ナクシャトラ・ダシャーは恒星基準のサイドリアルだった。 所謂ヴェーダ占星術の碩学であり、その筋の厖大な古典研究で知られる、 アーンスト・ウィルヘルムは、インド人が紀元1世紀から5世紀の間に、 歳差運動の知識を失った証拠について多くの史実検証に基づき記述する。 その要約は、彼のサイト(Vedic Astrol

    トロピカルとサイドリアル

    改名

    桑野式内画法姓名学も、日本発祥の運命学である。 名相術というより、数理術といった方が実態に近いと思う。 ある程度 変更可能な命理のような印象がある。 後天盤を用いる。 画数解釈も独特のものがある。 私の知る範囲では、苗字は旧字体を重んじる。 "亡き母から、連日、夢の中で伝えられた姓名学" 本などには触れられていないが、くわの擁齋によると、 名相として組み合わせてはいけない漢字があるらしい。 私が聞いたのは、隆と志である。 よく、改名しても良くならない、とか、変わ

    コンポジット・アプローチ

    本来関連していない全く異なる体系を組み合わせて結論を擦り合わせ、 的中率を導き出すのが伝統的な占星術の特徴の一つとして挙げられる。 サインとクォドラントなどは典型的と言える。 この場合、サインとハウスは分けて考える必要がある。 西洋占星術であれば、ゾーディカルとムンドーを併用したり、 インド占星術であれば、パラーシャラとジェイミニを併用したりする。 その組み合わせに成功していると思われるものをロジカルに駆使する。 その知識の集積と淘汰が伝統的な占星術の土台であり現在の姿

    コンポジット・アプローチ

    日本占星術

    私がここで言う "アスペクト占星術" は波木星龍に由来する。 日本発祥の占星術である。 ハウス・システムを用いない。 "アスペクト図形"を軸とし、ハウス解釈が必要な場合、 MCとASCからのアスペクト位置をハウス位置と捉える。 これは知る限り、世界に例がない。 MCからのアスペクト位置は主に社会的な、 ASCからのアスペクト位置は主に個人的な意味を持つ、 と、言いたいところだが、実際には逆の場合もあったり、 両方のハウス位置に跨って天体が位置するような場合は、 そ

    カルミネート

    国内海外問わず、書籍やネットの情報を鵜呑みにして信じるのではなく、 自分で納得がいくまで確かめる必要があるのは、運命学の不文律と言える。 例えば、カルミネート。 カルミネートする天体が、無条件に職業のシグニフィケーターになる、 なんて事はない。 アスペクト占星術を基準とした例を示す。 古典占星術では、職業に矛盾がない出生図だからである。 私の身近に、海王星がMCと誤差 約6分という女性がいる。 この海王星、第2ハウス位置にある月と135度アスペクト。 他にアスペク

    カルミネート

    願望成就

    地動説含め 現在の宇宙モデルが全て "NASA" のでっち上げでも、 占星術は別に困らない。 地球が自転している事実はない、という実験結果は昔からあるし、 天体に鉱物的な質量はない、というのも常々言われて来た事である。 この手の事実が開示された時、恥ずかしいのはヘリオセントリックだとか、 天体の質量を疑わず、工学的な有効数字を持ち込んだりした軽率さである。 球体が宇宙空間で巨大な太陽の周りを自転しながら回っている、という、 地動説が嘘でも、占星術は元より天動説なので、何

    予言

    故 銭天牛と辛島宣夫は 私の出生図を見て、 「あんた、物書きなんだよ」 と、言った。 ここ1~2年、自分が片付き、書き残しておこうと思う事も出て来た。 さて、今年、世界規模の大きな変動を予言している運命学の例が、 どれだけあるのか、世界で何人が言及しているのか、私は知らない。 一つの可能性として明確に提示しておきたい。 早ければ7月にそれは始まり、遅くとも年内には具体的になると思われる。その内容に触れると 私は人々から気の毒そうな目で見られるので言わない。 米軍

    魔法

    父が足を切断する事になった。 父は、足を失ったショックで嘆くだろうか。 無い足が痛むという、幻覚痛に苦しむだろうか。 そんな事を知ったところで、どうにもならないと解ってはいた。 だが 私は、札幌の波木星龍に電話で相談した。 彼は余計な事は一切言わず、 「なるほど、なるほど」 と、静かに相槌を打ち、少し間を置いて言った。 「ショックを受ける事も、幻覚痛に苦しむ事もありません、ね」 何かが救われた。 "いや、大丈夫だよ" と、言われたかのようだった。 だって