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自宅で見た「アンドロメダ銀河」
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私たちの住んでいる太陽系は「天の川銀河」の中にあります。夜空に南北に流れる天の川は私たちの地球もこの銀河系の中にいることを教えてくれます。決して天の川銀河の外に出ることはできないので円盤の厚み方向に帯状の天の川が広がっています。
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8月もお盆を過ぎると秋の星座が上がって来ます。秋の星座は比較的暗いものが多く目立った星は多くありませんが、東の空を眺めると「秋の四辺形」が目に入ってきます。その北側にある「アルフェラッツ」を頭とする「アンドロメダ座」が見えています。
先日、夜の12時頃に自宅のベランダから夜空を眺めていたところ薄く広がっていた雲が突然消えて星がよく見えるようになりました。双眼鏡でアンドロメダ座のアルフェラッツを見つけて、2つ隣のミラクに移り、そこから90°右(西側)に曲がって2つ目の星が見えました。そこがアンドロメダ王妃の腰のあたりになります。この近くにかの有名な「アンドロメダ銀河」(M31)が存在しています。
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普段は見つけることのできない銀河ですがこの日は条件が良く、双眼鏡でこの「アンドロメダ銀河」を発見することができました。街灯の少ない公園なので見たことはありますが、まさか自宅のベランダから眺められるとは思いませんでした。かの有名な銀河を自宅から観測できるなんて。あまりの興奮にしばらくじっと双眼鏡をのぞき込んでいました。
「アンドロメダ銀河」は私たちの天の川銀河から250万光年離れた場所にある別の銀河できれいな円盤の形を見ることができます。直径が20万光年で天の川銀河の直径10万光年のおよそ2倍の大きさがあります。普通に見える星が数光年から数千光年なのでこの銀河の遠さがよく分かります。
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この写真はイメージですがぼんやり見えた「アンドロメダ銀河」の姿を今でも忘れることができません。また機会を見つけて再度挑戦してみたいと思います。