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emmaの天体観測 #26 いて座下弦の月 3/6
まえおき
ここでは、天体観測と称して、その時々の星空を占星術という望遠鏡を通じて、星からのメッセージを考察していきます。
いて座下弦の月
いて座のキーワード: I expect 探求 向上心 自由
いて座は、9番目かつ、火の星座で、守護星は木星です。
いて座のモデルは、ギリシャ神話のケンタウロス族の賢者ケイローン(キロン)と言われています。
ケンタウロス族は半人半獣の種族で、どちらかというと凶暴な一面にフィーチャーされがちですが、実はケンタウロス族にも賢者はいます。
その賢者こそ、ケイローンです。
ケイローンは、医術や芸術などを心得ており、大変博識でした。そのため、いろんな人に勉強を教えていました。教え子の中には、後の英雄ヘラクレス、アキレウスなどがいます。
ケイローンは元々不死身でしたが、教え子のヘラクレスが放った毒矢に誤って当たってしまい、猛烈な毒に耐えかねて、不死身の力を放棄して、死を選びました。
そして、彼の死を惜しんだゼウスがケイローンの姿を星座にしたことから、いて座が出来たそうです。
そんなワケで、ケイローンは別名:傷ついたヒーラーとも言われています。
下弦の月のキーワード:内観 手放す
今回のいて座下弦の月のテーマは「新しいステージへの鍵を手にする」です。
いて座は、上記にしているとおり、火の星座で守護星が木星なので、基本的に明るくておおらかです。
しかし、今回のいて座下弦の月は、ギリシャ神話のケイローンのはかない最期のようなイメージがあります。
ケイローンは、最終的に自分の能力の一つであった「不死身」を手放している点から、今の生活・人間関係など含め、ほんとうに大切なことが何か、改めて問われているような星空です。
なぜならば、次の扉を開ける鍵は、他でもない自分が持っているから。
それに気がつくためには、埋もれた荷物の中から整理しながら、時にはさよならと向かいながら、前に進む。
そんなイメージです。
なので、いつもの明るいいて座の要素より、切ない要素が少し強いと思います。
この時期には、哲学系の本を読んでみて、自分のこれからの道筋を考えてみるのもよし。
哀愁に浸るのもあり。
もしくは、全然通えていない習い事ややろうと思っていて、手がつけられていないことは、スパっと切ってしまうのもよいでしょう。
こんな夜には、この曲がオススメです。
フジテレビ系ノイタミナ枠テレビアニメ『約束のネバーランド』Season 2 オープニングテーマ
アイデンティティ/秋山黄色
出典:TVアニメ「約束のネバーランド」Season2
すてきな夜をお過ごしください!
(c)emma