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ゴッホの見た星空(43) ゴッホの星空を描いた絵の日本語タイトルは、皆さん気にしていたのだ

ゴッホの星空を描いた絵の日本語タイトル

先月(2025年2月)、noteにゴッホの星空を描いた絵の日本語タイトルに関する記事を二つ投稿しました。

[1] ゴッホの見た星空(41)ゴッホの《星月夜》には月が描かれているので星月夜の風景ではない に描かれた夜空は星月夜の光景ではない この絵のタイトルはこれでいいなだろうか?

[2] ゴッホの見た星空(42) 星空が描かれたゴッホの絵の日本語タイトル

いずれも投稿してから、まだ三週間ですが、ビューの回数が急激に増えた記事です(表1)。[1]に至っては、ビューの回数が早くも1000回を超えています。

私の書いたnote記事のビュー・ランキング

前節で紹介したゴッホの記事[1]と[2]はそれぞれ、このビュー・ランキングでは第4位と第7位にランクインしています。1ヶ月も経たないうちにここまでくるとは驚きです(ちなみに私の投稿したnote記事の総数は約300です)。

 
 

私の書いたそのほかの記事の中では天文俳句関連のものがよく読まれているようです。また、ここ3ヶ月に限れば谷川俊太郎さん関連の記事も読まれています。

意外なのは第7位にランクインした「天文学者のひとり言(26)国立科学博物館で銀河の世界へ」です。米国の天文学者エドウイン・ハッブルさんが切り開いてくれた美しい銀河の世界の話です。ハッブルは人気があるということでしょうか。

《星月夜》なら、月は要らないのだが・・・

星々の輝きだけで、あたかも月があるかの如く明るい夜空。その風情を星月夜と呼ぶ。

この定義に従えば、ゴッホの《星月夜》には月が描かれているので、星月夜の風景ではありません(図2)。しかし、図2を見てわかるように、この絵で目立っているのは中央部を横切るように描かれている巨大な渦巻と、左がに屹立する糸杉です。図中の右上に描かれている月は二十六夜月(逆三日月)なので、特に目立つわけではありません。そのようなこともあり、《星月夜》というタイトルに大きな違和感は持たれないのだと思います。

図1 ゴッホの《星月夜》。巨大な渦巻、屹立する糸杉、二十六夜月を示しておきました。

考えてみればnoteの記事「ゴッホの見た星空」が読まれるのは、ゴッホの人気のおかげですね。ゴッホに感謝しつつ、星空をゆっくり眺めてみたいものです(図2)。

暖かな春よ来い!

図2 『ゴッホは星空に何を見たか』(光文社新書、2024年)