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宮沢賢治の宇宙(99) もうすぐ100話を前に

気がつけば99話

このnote「宮沢賢治の宇宙」も気がつけば99話を数える。次回は第100話。ちょっと、信じられない数字だ。

noteに原稿を書き始めたのは2023年12月29日。「天文学者のひとり言」というハンドルネームで、日頃考えていることを発信することにしたのだった。それから9ヶ月と10日あまり(280日)が経ったが、書いた記事の数は257。ほぼ、1日1話という感じだ。実際、185日連続投稿もした。しかし、これは狙ったことではない。それまで、いろいろ書き溜めていた原稿があったので、それらを少しずつ発信したというのが実情だ。

9つのテーマ

今までnoteに掲載してきた記事を表1にまとめた。もともとの動機は、天文学者なので、専門分野の「銀河のお話し」をメインにするつもりだった。ところが、最初に書いた記事は、なんと「井上陽水と宮沢賢治」だった。その後は、「宮沢賢治の宇宙」に関する記事が着々と増え、現在、第99話に至った。

 

「宮沢賢治の宇宙」

「宮沢賢治の宇宙」では、現在までに98話を書いていきた。皆さんにお読みいただいた回数(ビュー回数)順で、ベストテンを選んでみた(表2)。

 

ベストテンに選ばれた記事を見てみると、いくつか特徴があることに気づく。まず、賢治の残した謎の言葉に対する関心の高さだ。用語をリストアップすると次のようになる。

イサド
クラムボン
ポラーノ
ケンタウル
ペネタ

童話『やまなし』に出てくる、イサドとクラムボンが第1位と第2位なのだ。これには驚いた。たしかに、『やまなし』に出てくるクラムボンという生き物の正体についてはいろいろ議論されてきていることは知っていた。クラムボンが第1位ならわかるが、なんとイサドの方に高い関心が払われているのだ。

童話『ポラーノの広場』も人気が高い。また、童話『銀河鉄道の夜』に出てくるケンタウル祭も、星座名のケンタウルス座が使われずに、ケンタウルになっているのも皆の関心を惹くだろう。

童話『蛙のゴム靴』に出てくる雲の形を表すペネタ形が第5位に入いることは予想もしていなかった。かなりの賢治ファンでなければ『蛙のゴム靴』を読んでいないと思っていたからだ。そのため、この話をnoteにアップしたものの、注目はされないと確信していたぐらいだ。それなのに、第5位。うーん、わからないものだ。

童話『銀河鉄道の夜』関連ではもうひとつ。燈台守の話が第8位に入った。燈台守が天の川の中にいるのは不思議だ。天の川に海はないからだ。たしかに、燈台守は『銀河鉄道の夜』に出てくる重要な脇役のひとりだ。しかし、脇役というのであれば、鳥捕りの方がもっとインパクトのある人だ。しかし、鳥捕りの話(第79話)はベストテンに入っていない。これまた、不思議だ。

もうひとつ不思議なベストテン入りがあった。それは北海道旭川市にある賢治の詩碑の話(第96話)が第6位に入ったことだ。この話題を提供したのは9月26日。わずか二週間間のことだ。それなのに、堂々の第6位。noteでは紀行文的な記事が好まれる傾向があるようだ。おそらく、そのせいだろうか。

感謝の言葉

こうして、振り返ってみると、noteに記事を書いて良かったと思う。私の拙文をお読みいただいたことは、本当に望外の幸と言うしかありません。皆さんに深く感謝させていただきます。


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