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2/15放送分【白いパラソル】

生涯学習の一環で土曜の朝に放送されている「ひょうごラジオカレッジ」の感想とボート競技をからめた感動エッセイをつづっています。スタートして4年目。noteでも公開することにしました。過去分も随時アップ中。目録はこちら〔21年度〕〔~20年度

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20/02/15放送分
「湘南幻想美術館」
太田 治子 先生

今日の講座で初めて太田治子女史の名前を知りました。お父様である太宰治の衝撃的な死の裏で、お母様と共によく生きて来られたのだなと感じました。

事前のテキストの文章にも、放送での語り口にも独特の個性を感じました。さらに今回の著書に目を通して、原稿用紙2枚ぐらいにまとめられたお話は、絵画から自分なりのイメージを自由自在に膨らませて、その絵と同じ見開きに書き重ねており、さすがだと感心しました。私が目標とする「漕艇感動エッセイ」のお手本になると思いました。

そして私の頭の中に、印象派、点描画家スーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後」の絵が思い浮かびました。公園での休日を楽しむ紳士淑女が描かれた絵の一番奥には、白いパラソルでコックス席にのる令嬢と、4人の漕手達が漕ぎ出そうとしています。

絵の中から私の耳に声が聞こえました。

あなたたち、しっかり漕ぎなさいよ、私を誰だと思っているのですか?

4人の漕手は黙って下を向き、もくもくと漕ぐ。どこまで行くのか、このわがままな娘だけが知っている。そして私が知っているのは、このボートが画面から消え、しばらくして透き通った美しい声で「イージーオール(漕ぎ方やめ)、ありがとう」の声が聞こえたことだけです。

公園の人々はそのまま動かず、静かに時が過ぎていました。白いパラソルのコックス、一枚の絵から自由にイメージを膨らませ、自分のオリジナルな物語に挑戦してみたいと思いました。

新しい文章作成法を教えていただいた気がしました。 

20/02/22
アストロケン

最近のエッセイでもこの絵についての思いを書いています。

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<今日のつぶやき>

スケッチの掲載もはじめました

HAT神戸ボートコース設立実行委員会【HAT神戸レガッタ】で活動しています。


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