#01 ARアプリ開発ストーリー
2018年。
自分達で作り上げたプロダクトを世の中に発信したい、という思いで始まったプロジェクト。
iPhoneの登場以来、腕時計、スピーカーと、IT業界の躍進は華々しく、大手以外にもベンチャー企業が次々に現れてはメディアに取り上げられるようになり、それらを目にするたび心を揺さぶられてきた。
前年の2017年、社内では、仕事時間の2割を自分のプロジェクトのために使うという取り組みを始め、3チームに分かれて20%プロジェクト(ニジプロ)を始動したものの、忙しさに流されて自然消滅してしまった、という苦い経験があった。googleの取り組みに憧れて始めたプロジェクトだったが、2割の時間を捻出するということは簡単なことではなかった。
1年前の反省を生かして、今回こそ自分達の思いを形にしたい。
このまま指をくわえて見ているだけでは何も変わらない。
プロジェクトの再開が決まった。
デザイナーとプログラマーが共存し、各々が個性的なスキルと興味をもっている、という強みを武器に、会社として1つプロダクトを作りあげるという目標を掲げた。
メンバーのスキルと興味のある分野、世の中の流行からアイデアを出し続けた。
ドラえもんのひみつ道具「コエカタマリン」。
多くの人が知るひみつ道具であるが、この「声を固体にする」という効果が、我々のスキルと、アップルが提供している技術で実現可能ではないか?というアイデアにたどり着いた。
2018/9/3
奇しくもドラえもんの誕生日(私の誕生日でもある!)のできごとである。
ここから「コエカタ」の開発が始まった。
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