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修士・博士卒が活躍!テクノロジーアナリストから見たアスタミューゼの世界~新卒第1期生 対談~

こんにちは!アスタミューゼ新卒採用担当の大谷です。
アスタミューゼは世界中の非財務/財務情報や技術情報・企業情報などのデータベースをもとに社会課題解決や未来創造をコンサルティングやデータ分析で支援している会社です。

そんなアスタミューゼも、2023年4月に創業以来初となる新卒第1期生を迎えることができました。入社して4か月、3名の新入社員に突撃インタビューをさせていただきましたので、入社を決意した理由や入社後の様子についてご紹介させていただきます♪


自己紹介

左から田澤さん、琴岡さん、神田さん

田澤さん
慶應義塾大学大学院理工学研究科開放環境科学専攻 博士課程修了

学部では材料工学および高分子化学を専攻し,水素結合を利用した熱可塑性シリコーンの研究をしていた。修士以降は水素結合を利用した固体医療用ポリマーの合成研究、博士課程では水素結合を利用した高成形性を有する血管治療用固体材料の合成というテーマで特別研究員DC2に採択。趣味はお酒。

琴岡さん
九州工業大学大学院生命体工学研究科 生命体工学専攻博士課程修了

学部では材料工学を専攻し、ナノ材料の基礎物性、半導体研究に従事。大学院修士課程で約半年間UCLAに研究留学をし、材料を用いた脳回路機能デバイスの研究開発に携わる。博士課程ではナノワイヤを用いた脳型デバイスの開発というテーマで特別学術研究員(DC2)に採択。趣味は読書とゲーム(主にFPS)。ヘッドフォンがトレードマーク!

神田さん
東京大学大学院工学系研究科 応用化学専攻修士課程修了

化学の世界の方程式に基づいた計算を行う理論化学計算という手法によって
実験では得られないデータを取得して、光合成の仕組みについて研究していた。趣味はゲーム!カタンマスターとのお噂。

就活~アスタミューゼに入社を決めた理由

大谷:みなさん本日はありがとうございます。まず初めのテーマは、就活をされていた時の軸やアスタミューゼに入社しようと思った背景について教えてください。神田さんはエンジニアで内定が出ていたけど就活を続けてましたよね。

神田:そうですね。僕はもともと企業の生産活動を支援をしたくてITエンジニアを志望していました。ただ、研究開発に打ち込んだことが適切に評価される社会を作りたいと思っていたので、自分が研究者になることも内定先のエンジニアとして働くことも本当にやりたいことかと言われると少し違和感があったんです。そんなときにアスタミューゼを知り、技術情報を活かした事業創出支援ができることに惹かれました。データベースから考察を重ねていくという仕事が自分の研究時代の経験と重なる部分もあり、ここで働いてみたいと思うようになりました。

大谷:神田さんは選考の時から「日本にいる技術者の待遇をもっとよくして国の競争力をあげたい」とおっしゃっていましたよね!琴岡さんはもともとアカデミアを志望されていたかと思いますが、どういった経緯で進路を変えられたのでしょうか。

琴岡:確かに最初は研究者として進んでいくつもりでした。ただ、自分は飽き性なところがありまして、研究者として進んでいこうと思うと普通は1つのことを深堀りしていくので、もう少し外に目を向けてみようと思って就活を開始したんですよね。

大谷:実際に就活をしてみてどうでしたか?

琴岡:色んな企業の話を聞いて感じたのは、特にメーカーの研究職に就職しても結局は1つの研究を深めることが多いということです。依頼通りに製品を作ったりそれに関する研究開発をしていくなど、企業の利益を生むためには必要なことだと理解はしていますが、自分の好きなようにはできないんだなという部分を改めて実感し、自分には合わないかもしれないと考えるようになったんです。

大谷:そんな時にアスタミューゼに出会った?

琴岡:そうですね(笑)アスタミューゼは特許・知財・グラント・ベンチャー情報など幅広く網羅して事業を展開していて、他にはないなと感じました。あと僕が入社を決意したのは中で働いている”人”ですね。実は博士課程出身で企業に就職するということはまだまだ日本だと珍しいんですよね。アスタミューゼは博士出身の方を多く採用していますので、同じような境遇の方がいるというだけですごく安心感がありました。みなさん色んな専門知識を活かして仕事をしているというのは魅力的でしたね。

大谷:確かにアスタミューゼには色んな分野の博士出身の方もいますし、就業しながら博士を目指す方もいますよね。博士課程の方はやはり研究職に就かれる方が多いのですか?

田澤:そうですね。企業の研究ポストか大学のアカデミックポストに行かれる方が大体7~8割を占めているのではないでしょうか。

琴岡:僕も同じイメージです。ただ、上のポストにいる人はなかなか変わらないですし、そうすると下も入れないのでかなり狭き門ですよね。年収が低いことも多いので、能力高くてもなかなか報われないなあという印象です。

神田:ポスドクだと年収300万でも恵まれている方ですよね。

大谷:えええええ!!!それは・・・(言葉に詰まる)

琴岡:残念ながらそれが現実です・・・。任期も決まっていると、例えば任期3年だったら3年以内に成果がでなければ去らなければならないというシビアな世界ですね。

神田:日本では特にポスト競争が激しいので、若手の研究者の待遇が低いせいで研究活動を諦めなくてはならない現状もありますよね。

琴岡:そうなると優秀な方はどんどん海外に出て行ってしまう。

田澤:就活をしていると、そもそも博士を採用することを想定していないだろうなと感じた企業も多くありました。面接の後に「博士を採用しても扱えない」と直接言われたこともあって、正直専門性を持ちすぎていて企業からするとそこまでの専門性はいらないし扱いづらいというのも本音なのかもしれません。

大谷:それが日本の現実だとしたら悲しいですね・・・。少し話が逸れてしまいましたが、田澤さんの就職活動のお話も聞かせていただけますか?

田澤:自分も博士卒なのでこれまでの研究の経験を活かしたかったというのは第一にあります。ただ、7年間ずっと高分子材料しかやってこなかったので、同じ研究をしていても視野が広がらないとも感じていました。もっと自分の目を外に向けたいという軸で企業探しを続けている中でアスタミューゼに出会い、様々なバックグラウンドを持つ人がいること、様々な専門分野の知識を生かして事業支援ができることに魅力を感じて、入社させていただきました。

大谷:具体的にはどういったバックグラウンドの方が魅力的に感じましたか?

田澤:エンジニアや営業の方のバックグラウンドもそうですし、色んな専門分野の博士がいるというのも魅力だと思います。私自身は高分子材料の研究をやってきましたが、社内には医学や薬学、シミュレーション系やAI・量子をやってる方まで幅広くいて、そういう方とお話をすると、専門は違いますが、話が繋がっているなと感じることもあり面白いと感じています。

内定者時代に参加した社内イベントの印象は?

大谷:内定者としてみなさん顔合わせしたのが2月の社内イベントでしたよね。コロナ明けで私たちも久しぶりのリアルイベントだったのでみなさんもお呼びしてみたのですが、その時に感じた印象などあれば教えていただけますか?

琴岡:とにかく緊張していた記憶しかないのですが(笑)、思ったよりもみなさんフランクで自由に話していいんだ!というのを感じました。

大谷:あの時のテーマは「自分が関心のある成長領域×社会課題でどんな未来が描けるか」という、割とアイデアの発散がメインで、みんなで未来を考えようというものでしたしね。

社内イベントの様子

琴岡:一応発表フォーマットが決まっていたと思うんですが、1番最初に発表した方がいきなりそのフォーマットを無視して話し始めたので、そこで一気に緊張がほぐれました(笑)こんなにフランクに話していいんだ、それに対してみんなも受け入れるんだという自由な雰囲気を感じましたね。

田澤:確かにアイデアを自由に言いやすい雰囲気だなと感じました。映画のマトリックスのような世界観を話していた方がいましたけど、私なら勇気がいる発表だなと感じるのですが、堂々と話されていたのがかっこよかったです。

神田:しかもそんな話をするから技術系の方なのかなと思っていたのに、入社したらマーケティングの方でまたびっくりしましたね(笑)そこで改めて部門は関係ないんだなと感じることができました。

入社して4か月、どういった案件にアサインされていますか?

大谷:実際に入社して4か月が経ちますがどうですか?

琴岡:想像していた以上にスピード感が早くていい意味で忙しいです(笑) 大企業だとまだ研修期間のところもあると思いますが、アスタミューゼでは入社1か月の終わりごろから、徐々に案件にアサインされていきます。

大谷:はじめはどんな形で案件にアサインされるのでしょうか?いくつかの案件からそれぞれやりたいものを選ぶイメージですか?

琴岡:選ぶというよりは、先輩方がこれまでの研究テーマや興味のありそうな領域について把握しつつも、「この案件やってみる?」という形でそれぞれに割り振ってくれました。僕の場合、プラスチックメーカーの新規事業提案が初めての案件でしたね。

田澤:私は化粧品メーカーの技術分析に関する案件を担当したのですが、正直これまであまり知らない世界だったので戸惑いつつも、入れそうな案件はどんどんアサインされていくんだなという勢いを感じました(笑)まずは調査から始めたのですが、調査といっても幅広いので、どこまで深くやればいいのかという感覚が掴めず時間配分に苦労しましたね。特に異分野だとどこから着手すればよいのか分からずに時間がかかってしまいました。

神田:僕も田澤さんと一緒の案件に入っていましたが、専門外の技術分野でも論文を読むとすっと理解できたり、分からない用語は都度調べたりして、意外と対応できるなという印象は持てました。ただ、田澤さんと同じで1つの論文を読み込んだり背景を理解するのに時間がかかりすぎてしまって、調査内容の提出期限もあるので少し焦りましたね。

大谷:納期がありますもんね。そういう壁にぶつかった時はみなさんどうしているのですか?

田澤:部内で毎日の進捗確認MTGもありますし、分からなくなった時に都度先輩社員にslackで質問したり、出社していれば口頭で直接確認したりしています。(今は週3くらいで出社しています)先輩方も気にかけてくださっていて、そこは本当にありがたいですし、みなさん自分の業務もある中で想像以上に自分たちに時間を作ってくださるので、本当に親切で優しいなと感じています。

神田:先輩方は「できなくても仕方ない」という感じでいつも指導してくれていて、長い目で見て自分たちを育てようとしているのが伝わってくるので、その気持ちに早く応えたいとも思いますね。

大谷:そういった先輩社員がいるのは心強いですね。その他にもいくつか案件に携わってきたと思いますが、これは難しかったなという案件はありましたか?

琴岡:私はとあるメーカーの未来推定の案件が難しかったですね。特に未来推定の案件は、どんな結果が出るか分からないけど手探りでやってみようという色が強いんですよね。答えもないですし、形にしても本当にこれでいいのかなという不安から、情報をたくさん付け加えたくなるんです。見栄えにこだわった資料を先輩社員に出して、これって自己満足だよねと修正されてという繰り返しでようやく納品できたのですが、実はすでにリピートのご依頼もきていて、苦労した分、お客様に喜んでいただけたので嬉しかったですね。

メンター社員の存在

大谷:先ほど先輩社員のお話も出ましたが、みなさん1人ずつにメンターがついていますよね。普段どういったコミュニケーションを取られていますか?

琴岡:同じテクノロジーアナリストの先輩社員がメンターとしてそれぞれついてくれています。年齢は40代の方が多いですね。今は週に1回、30分くらいの時間をいただいて、案件の進め方や情報収集の仕方、プライベートのことなどなんでも相談に乗っていただいています。席もみんな隣ですね。

神田:他の会社だと他部署の方がメンターになることも多いと思うのですが、アスタミューゼは本当にフラットな関係を築けるので、同じ部署の先輩だから言いづらいみたいなことは特にないのがいいです。

田澤:私も面談の中で、仕事の進め方のポイントやできていないことに対するアドバイスをしてもらっています。琴岡さんのようにプライベートな話はまだあまりできていないので、今後もっとそういうフランクな相談もしてみようかと思います!

新卒1期生と聞いて不安はありませんでしたか?

大谷:ところでずっと気になっていたんですが、みなさん新卒第1期生として入社することに対して不安はなかったのでしょうか?(ドキドキ)

3名:(うーーーーーーん・・・・)特に(笑)

神田:でもアスタミューゼのことはめちゃくちゃ調べましたね。

大谷:口コミサイトとかだと悪い情報も載っていたりすると思うのですが、逆に不安になりませんでしたか?

神田:私自身は会社の規模に捉われずに色んな会社の話を聞いていたので、そういった口コミを見てもベンチャー企業あるあるかなと思いました。むしろ初めて新卒を採用するって会社の転換期でもありますよね。

田澤:確かに新卒を含め、人を増やしていこうという会社の意思決定は、流れとしていい方向に向かっているんだなとは感じました。そもそも体力がないと新卒採用に踏み切れないと思いますし。

琴岡:そうそう、考え方次第かなと思うのですが、新卒第1期生ってパイオニアなので、僕はそういうのカッコイイじゃん!って思いましたけどね(笑)実はうちの研究室も日本人博士で僕が第1号だったりしたので、新しいことにチャレンジすることにあまり抵抗がないのかもしれません。モデルケースがない分、ある程度自由に挑戦できる環境でもあるのかなと前向きに捉えています。

神田:1期生なので研修制度もなくいきなり現場かなくらいの覚悟をもって入社しましたが、実際はちゃんと僕たちのために外部講師を交えた2週間の研修を用意してくださっていたりして、入社後も安心感はありましたね。

琴岡:研修期間、かなり濃密でしたよね。特に永井社長のぶっちゃけトークの時間が僕は印象に残っています。過去の失敗も包み隠さず話してくれて、いい意味で人間味を感じました。他にも各部門長がそれぞれ最低でも1時間ずつ自分たちのために時間を割いてくださり、今思うとかなり濃いインプットの時間だったなあと感じています。

さいごに

大谷:それでは最後に、今後アスタミューゼでやってみたいことや来年どんな方と一緒に働きたいかなど一言ずついただけますでしょうか。

田澤:今はまだそんなに多くの案件に携わっているわけではないので、今後はさらに材料から離れた分野のエネルギー関連やAI関連の案件に関わってみたいと思っています。来年、先輩として新入社員を迎えるためにも、日々の情報収集や知識の習得は続けていきたいなと考えています!

神田:アスタミューゼはやっているビジネスも独特ですし、社員も他社ではなかなか出会えないような個性的な方が集まっていると思います。こういった環境に身を置くことで大きくストレッチすると思うので、この対談の中で少しでも共感できるなと思ったりチャレンジしてみたいなと感じられた方はぜひ話だけでも聞きにきてくれると嬉しいですね。

琴岡:僕はいい意味でオタクな人に入社してほしいと思います。ぜひとも変人にきてほしい(笑)こういう技術知ってるよ!とかこういう新しい技術を使ってみようぜ!とか技術に貪欲な方と技術トークをしながらそこから新規事業にぶつけてみたりしたいですね。なんでも食らいついてくれるような人と一緒に楽しみながら仕事がしたいと思います。技術に興味を持っている方であればそれを活かさないともったいないので、好きなことを社会の役に立ててほしいなと思っています!

大谷:みなさま、貴重なお話をありがとうございました!
2024年4月入社の新入社員についてもまだまだ募集しております。
少しでもご興味持たれた方はアカリクよりご応募ください♪