好きなことが無くなってしまう前に
先行きが不安な現代社会。
給料がそこそこもらえ、安定した人間関係の良い仕事についている。
それは幸せなのだろうか。
人間市場的な感覚でこの事象を捉えたり、社会の価値でラベリングすると点数は良いものをもらえるのかも知れない。
私は運良く努力が実りそのような安定した仕事に着いた。
しかし、働き出して1年が経過し心にさまざまなよくない方向で変化が起こってきた。
その一つとして、好きなことが無くなった。わからなくなった。ということだ。
自他共に多趣味で、旅行もサブカルチャーも映画も狂ったように好きだった。友人と会うのもお酒を飲むのも幸せを感じられる性格だった。
けれども、上記に挙げたもの全て楽しめなくなった。
パートナーに言われたことがある。
「遊びに行っても仕事のことで楽しめてなさそうだね」
その通りだった。どうしても楽しみたいのに、楽しめなかった。楽しめないのが苦しかった。
何故楽しめなくなってしまったのか。
それは仕事を優先しすぎた結果というと、上手くまとまってしまうのだけれど、
ここにひと癖ふた癖思考の歪みを発見した。
何故仕事を優先したか、それは
「自分が仕事が出来ないから全てを投げ打っても仕事に追いつかなくてはならない」
という思考に支配されていたからだ。
自分は出来ない。自分は劣っている。
自身を肯定できないナルシズムに満ちた歪みである。
結局このような首をぎゅうぎゅうと締め上げた状態になり仕事の成果は上がらず、抑うつ状態に突入してしまった。
良くないループは一度ハマると抜け出せない。
そのためには好きなことを忘れずにストレス発散が必要だったと気づいた。
心にワクワクの楽しみを持つ。
それが、潰れる前に楽しめる何かが戦い抜く助けになる。