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戸田デザイン研究室 『あいうえおえほん』

子供たちが、絵、そして平仮名と初めて出会うときの絵本。戸田デザイン研究室の原点であり、これまでに80万人を超える読者に読みつがれてきたベストセラー絵本。
▶️ 「戸田デザイン あいうえおえほん」

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1982年、一冊の絵本が誕生しました。それが戸田幸四郎の「あいうえおえほん」。

子供たちが、絵、そして平仮名と初めて出会うときの絵本として、これまでに80万人を超える読者に読みつがれてきたベストセラーにして戸田デザイン研究室の原点、とも言える絵本です。

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私たちの身近にある道具や動物、虫、やさい、くだもの、からだ、乗り物。それらのカタチの美しさを表現するため、シンプルに研ぎ澄まされた輪郭線。配色の美しさを追求した色彩。そして、平仮名という文字そのものが持つ美しさを、私たちに再び教えてくれる書体のデザイン。

その見事な調和がこの一冊にある。それが24年にわたって、「あいうえおえほん」を手に取った読者を魅了し続けてきた理由にちがいありません。

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この絵本で使われているひらがなは、すべて戸田デザイン研究室のオリジナル書体。50音を一文字ずつ丹念にデザインしていき完成させた作者のオリジナル・フォントです。本から伝わるなんとも言えないあたたかみは、この本のために作った文字だからこそ表現できるものです。

その魅力は時が経っても色褪せず、美しい文字デザイン(タイポグラフィ)として多くの大人も魅了してきました。その評価は国内に留まらず、ニューヨーク近代美術館(MoMA)をはじめ、海外でも高く評価されています。

書き順をわかりやすく表示した文字も、この本のために制作されたオリジナルの書体です。国語の教科書に使われている、いわゆる“教科書体”は毛筆を元にした毛筆体。

これを手本に子どもたちが鉛筆などの硬筆で書こうとすると、「トメ・ハネ」で必ず迷うことになる。そこで、毛筆を硬筆で書いた場合にしっかりと書く「ハネ・トメ」と、書かなくて良い「ハネ・トメ」を明快に区別しデザインしたのが、このオリジナル硬筆標準書体なのです。

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装丁やデザインの美しさだけでは無く、絵本には特に小さな子供たちになんどもページをめくってもらえるよう、ビニールカバーがかかっています。そんなふうに、1冊に1年の時間をかけて、とても丁寧につくられてきた絵本たちです。

子供はもちろんのこと、大人たちにとっても、文字そのものの持つ美しさ、力強さを知るための、そしてデザイン、配色を学ぶための第一級の教科書とも言えるでしょう。

これから新しい世界について学びを始める子供たちへの最適な贈り物です。

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さらにひらがなの文字の練習帳として「あいうえおえほん」を並べてお使いいただけるよう、「あいうえおノート」も作りました。

こちらは1ページにつき20個のマス目を用意してありますので、子どもたちが自由にひらがなを書き込んで練習したり、イラストに色を付け加えて塗り絵にしたりして、自分だけの「あいうえおえほん」を作っていただくことができます。ぜひあわせてご利用ください。

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『あいうえおえほん』から誕生した、戸田デザイン研究室ならではのノートです。白を貴重にしたボーダー柄の表紙をめくると、二十個のマス目があります。絵本で楽しんだ後は、実際に自分で鉛筆を持ってひらがなを書いてみる。もちろんマス目を飛び出しても、色鉛筆やクレヨンで書いても良いでしょう。

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各ページの上には『あいうえおえほん』と同じ絵が描かれていますから、これを絵本と同じ色、もしくは自分で考えた配色で塗っての楽しいですね。そうやって自分だけのノートを作ることができる。いつまでも記憶に残る、子どもの時の記録になる一冊になる。美しい文字を書くことはもちろん、言葉やイメージから広がってゆく想像力を養うためのノートです。

詳しい情報と購入はこちら「戸田デザイン  あいうえおえほん」



編集者インタビュー 戸田デザイン研究室代表 戸田靖さんにききました

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「あいうえお えほん」の白い表紙に文字だけという装丁に、出版当時は販売会社などから、子供の本だから絵を入れて欲しいと何度も何度も言われていたようです。

しかし幸四郎は一切聞き入れず、絵も文字も自分が一番きれいだと思うものを決して妥協することなく、発売までに2年という通常の絵本では考えられない時間をかけてつくり上げました。

「あいうえお えほん」は今でも変わらず白い表紙に手描きのレタリングの装丁ですが、この絵本が24年もの長い間、子供達に読み継がれているのは、幸四郎が譲らなかった飽きのこないシンプルなデザインがあったからではないかと思っています。



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